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「まあお前、頭良いから大丈夫だろ」
――あれ、と疑問に思う。俺が頭良いのは事実だけど、……言ったか? …まあ、溢れ出てんだろうな。頭の良さが。違和感を頭の中から消し、顔の前で両手を振る。
「いえっ、そんなことないです!」
「ふ、そうか?」
ニヒルに笑うと、珈琲を口にする。それがとてもサマになっていて、俺は少し悔しく思う。俺は自分の顔がとても好きなのでいいのだが、こういう顔は正直羨ましい。つーかよくブラックで飲めるな珈琲。俺はミルクと砂糖を大量に入れないと飲めない。それも俺が可愛いという印象を与えるのでこのままで良いかなと思っている。
「他にも食べたいもんあれば頼めよ」
ちらりとメニューに目を遣る高宮に続いて視線をメニューに持っていく。今日一番食べたかったパフェを食べたので、一応満足した。しかも自分からあれもこれもと言っていくと好感度、イメージダウンに繋がりそうなので止めようかなと思っていた。でも、高宮からそう言うのなら遠慮なく注文させていただこう。
「あ、じゃあこのチョコレートケーキとモンブランもいいですか……?」
こくりと無言で頷く高宮。俺は笑顔で店員を呼んだ。
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