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僕たちは、とりあえず近くのカフェに入ることにした。席に案内されている途中も、ちらちらとこっちを見ている人がいた。こんなに見られることがないから、落ち着かない。ちらりと僕も広樹くんを見る。何も気にしていないようで、真っ直ぐ前を見て歩いていた。もう慣れているのかもしれない。
「こちらにどうぞ。ごゆっくりお過ごしください」
綺麗なお辞儀をして戻っていく店員。今の人は男の人だったから良かったけど、女の人だったまた違っただろう。
「よいしょ」
言いながら座る広樹くん。僕はその向かいに座った。
「陽一、なに飲む? まだ昼まで時間あるし、軽くなにか食べようか」
「うん。えーと、僕は……メロンソーダで。あとは、ええと、なににしようかな」
サンドウィッチやホットドッグなどの軽食やお菓子を見ながらううんと唸った。どれも美味しそうで、悩む。
「広樹くんはなににするの?」
「俺はねー、コーヒーと玉子サンドにしようかな」
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