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「残念だったな」
だから、何の話だ?
「……チッ。でも直人の意思はどうなんだよ」
一斉に皆が俺の方を見る。何だか分からないが皆が目で圧力をかけてくる……!
「直人」
「は、はい!」
思わず姿勢を正して敬語。ドキドキとしながら仁の言葉を待つ。
「お前、俺と遊びたいよな?」
「え、うん…まあ。…ひっ!?」
カナメとハヤトの顔が一瞬にして怖くなった。な、なんで?
「ほらな?」
勝ち誇った顔の仁。顔を顰めるカナメとハヤト。なんか、こういう状況前にもあったような。デジャヴってやつ?
「……じゃあさ、皆で遊べばいいんじゃないですか? 総長だって、そっちの方が楽しいでしょう」
カナメでもハヤトでもない。――ユウだ。まさかユウがそんなことを言ってくれるとは思わず、驚いた。同意を求められるように名を呼ばれ、俺は頷いた。
「な…直人……」
「ユウ、お前ナオのこと認めてなかったんじゃなかったっけ」
「……暫く側にいて、どれだけ間抜けなのか分かったのでもう別にいいかなと……」
なんか良くわからないけど馬鹿にされたよな、今? 認めてもらったのは嬉しいけど素直に喜べないぞ。
「ま、別にいいぜ、それでも。二人よりマシだ」
「何吹き込まれるか心配だしね」
今度はさきほどと正反対の表情だ。でも分かったぞ。仁が嫌そうな顔をしている理由!
「仁!」
「え?」
「仁って人見知りだったんだな!」
たまり場が静まり返った後、全員が溜息を吐いた。違ったらしい。な、なんか、ごめん……。
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