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やっぱりまだ嫌われているんだ…とショックを受けて両手で顔を覆う。
「おい…」
どこか戸惑った声でカナメが話しかけてきた時だった。ドアが突然開いた音がした。
「カナメ、一体なんだよ、呼び出して」
心臓が一瞬止まる。俺は手で顔を覆ったまま固まる。今の声は――ハヤトだ。そのほかにも声が聞こえる。もう呼んでたの…!? 俺まったく心の準備できてないんですが!
「…!? なんで、そいつがそこに…!」
「え、つーか何やってんの…?」
動揺と困惑が伝わってくる。視線が俺に突き刺さった。緊張で手汗が…。
「ナオが話して―ことがあるんだってよ、なあ?」
なっ! こ、こいつ……! 俺は手を離してカナメを睨む。カナメはニヤニヤと意地の悪い顔で俺を眺めていた。
「はあ? 総長が?」
「つっても、話さねーじゃん、そいつ」
訝しげな声。皆は探るような目でこっちを見ている。カナメは口を閉ざし、何かを言う様子は見られない。え、ええ…! まじかよ! 何をどういう風に言えばいいんだ!?
「え、ええと…」
息を決して喋る。瞬間、どよめきが広がった。
「しゃ、喋った…!?」
っておい! 某ファストフードの昔のCMかよ! そしてカナメは何でそんなにドヤ顔をしてるんだ!?
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