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それから数日経った。俺の予想は当たり、あと一日、あと一日だけとずるずる引き伸ばされている。気がつけば今日はもう土曜日で、俺も礼二も学校はない。
「いい加減帰れよ」
溜息を吐いてそう言うが、首は一向に縦に振らない。なかなか頑固な奴だった。
数日共に過ごして分かったことがある。こいつの家はなかなか裕福だということ。そして、礼二の親は、本当に礼二のことを心配してなさそうだということ。そして…。
「おい、重い」
異様にべたべたしてくる奴だということ。今も俺は背中から体重をかけられている。熊みたいな大きな体に、だ。重くないわけがない。
「離れろって」
「やだ」
お前やだばっかりだな! 俺は深い溜息を吐いて、仕返しとばかりに礼二に体重をかける。すると、何を思ったのか、ぎゅっと抱きしめてきやがった。なんで男に…しかも、俺より体格のいい奴にこんなことをされなければならないんだ。勘弁してくれ。
「つーか、敬語」
「う」
どうやら敬語が苦手なようで、俺が注意しても、一向になおらない。敬語使えないと、この先苦労するぞと言ったら、すごい嫌な顔をされた。流石に傷ついたし、腹が立った。お前のために言っているのになんでそんな顔をされなきゃなんないんだ。
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