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注意

◎確率の番外編(現時点より少し先で皆未来に馴染んでいる)
◎出番数が偏ってる
◎訳が分からない




良い方はスクロールお願いします。












(NOside)

「おいお前ら…分かってるな? 特に総司」
「勿論分かってますよ」

 沖田は緩く笑みを浮かべて肯うと、斎藤他幹部数名も重々しく頷いた。ごくり、と喉を鳴らしたのは誰だったか。閑静な部屋にそれはよく響いた。

「よし、くれぐれも気付かれないように気を張っておけ。以上だ、行くぞ」

 その言葉に早速動いたのは沖田だ。真っ直ぐ向かう場所は押入で、無駄のない動作でそれを開けると振り返り、勝ち誇った笑みを向けた。

「じゃあお先に」
「おい総司、ずりいぞ!」

 声を荒げる約二名を一瞥することなく沖田は押入に入り込んだ。異様な光景である。










(side:采架)

 今日は何故かいつものメンバーが集結していた。流石に屯所を空けることはできないと幹部の一人二人は残り、他は遊びに来るというのを繰り返すローテーションだった筈なんだけど。滅多にお目にかからない土方さんまでいるとは驚きだ。今日はそんなに暇なんだろうか。……いや、まあいいけどさ。

「よしっ、じゃあ俺はでかけるか!」

 平助がやる気満々といった様子で立ち上がる。周りの空気が固まったというか、幾らか温度が下がった気がする(主に沖田さんの冷笑の所為だ)。

「おい、」
「ていうかいつもなら勝手に出て行くのに」

 何故今日は口にするのか? 土方さんの言葉を遮り、そういうニュアンスを含んで言うと平助はしまったとばかりに口を押さえた。何か不味いことをいったのか? 怪しい。

「平助、覚悟はできてるかな?」
「あ、いやっ、違うんだって! その、俺は」
「平助!」

 左之さん机に両手を付いて叫んだ。いつもの優しい顔は険しく歪んでいる。それでも美形というのは左之さんクオリティなのか。いや、これは美形は誰でもそうか。
 再びしんとなる部屋。何でこんな葬式みたいな雰囲気になってんだよ。

「……、」

 そのまま左之さんは椅子に座った。……って、何も言わねえのかよ!

「じゃ、じゃあ、俺行くな!」

 そそくさと逃げていく平助に続き俺も俺もと後に続く美形衆。気がつけば部屋には私一人だった。どういうことだよこれ。

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