シュウと天馬
!小学生シュウ君と大学生天馬さん
天馬、って。名前を呼んでも君は、画面に映るその長い長い文章の羅列から目を逸らさない。
「て、ん、ま!」 「だから何さー」 「つまらない」 「外で遊んできなよ」
まだまだ若いんだから、と年寄りくさい台詞を吐きながら珈琲を啜っている彼の腰に抱き着く(苦いのは飲めないから、砂糖を沢山入れてることを僕は知ってる)。
「天馬もまだ大学生でしょ。若いじゃん」 「大学生は忙しいんだよー」
あーここ解らないから後で剣城に訊こう、とか呟いていてほんと面白くない。天馬のばか。
「拗ねてやる」 「あはは。ごめんって」 これが終わったらサッカーしよう。頭を撫でられる。
子供扱いしないでよって言いたかったけど、その手のひらが心地よくて何も言えずに俯いた。
ほんとに、君ってずるい。
20120408/10:38
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