5月6日の攻防2 by 切原赤也(ジローさん)






誕生日が5月5日だというと、皆『ジローらしい』って頷く。
なんでも、子供の日にぴったりなんだって。

小学生のときならともかく、中学になっても、高校にあがっても。
新しくできた友達、知り合った人、外部から氷帝に入ってきた新しいクラスメートしかり。

同学年の連中と比べれば身長順は前のほうだし、中学時代と比べると伸びたんだけど、それでもまだまだ。
周りにいるヤツらが大きいからなのかもしれないけど、伸びた身長のわりに小柄で体重が軽い。
標準に全然届かないな、っていわれるたびにスポーツやってるからといってみるんだけど、周りのデカいヤツらは身長並みに体格もよくて、オレみたいに身長・体重にかんしてアレコレいわれない。

そんなにチビでもなくない?

小柄だからてっきり2月とか3月とか、そんくらいかと思ったよーなんてクラスの女子にからかわれて。
誕生日?5月ですけど??

クラスでも早く『お兄さん』になるほうだ!と告げて、誕生日を聞かれた際に答える『5月5日』に、遅生まれ・早生まれ云々はすっとんで、皆一様に『子供の日、ジローの日!』って笑うんだよね。

どういう意味?



昔は大型連休中に迎える誕生日がそんなに好きじゃなかった。
学校が連続で休みなのは嬉しかったけど、実家がお店やってるから親にとって休みもあんまり関係ない。(定休日は平日だしね)
もちろん夜はご馳走で、家族でお祝いしてくれるんだけど、他の同級生みたいに当日、友達と遊ぶことがなかったから。


商店街にあるお店だから、連休や祝日にお休みになる店舗もあると思うんだけど、そこそこ大きなウチの商店街は、かきいれどきだ!
とどのお店も営業している。
ウチなんてクリーニング屋さんだし、日祝休んでもいいんじゃないの?そんなにお客さんこなそうだしー。

でも、お隣の岳人ん家は電気屋さんだから、やっぱり連休中はかきいれどきなのかな。


中学にあがって入ったテニス部は、オン・オフの切り替えがちゃんとしていて、どこかの立海と違って『休み=練習』なんて図式はなく、休むときは休む。
ある意味、部員の自主性に任せる部分も大きくて、5月の大型連休も全て自主練なときもあったくらい。

アレは絶対、跡部が海外に行くからだよな〜なんて皆が言ってたんだけど、4日には帰国してそのまま俺の誕生パーティを開いてくれたっけ。
店番中に颯爽とあらわれて、
『ジロー、起きろ。俺様が盛大に祝ってやる。部長だからな』
なんて、後ろに岳人、宍戸、忍足…と見知ったメンバー引き連れてお店に入ってきたときはマジびっくりだしー。
(誰に何を言われたことやら)


そんな感じで中学時代を過ごして(ちなみに跡部の『俺様が祝う部員の誕生パーティ』はその後も続いた)、高等部にあがって。
ある意味、氷帝テニス部の年間イベントに組み込まれているような、そんな初夏の恒例行事になりつつある、、、と滝が言っていた。
(ゴールデンウィークで海外旅行行ったり、どこかにいくクラスメートが大半なのに、何故かテニス部の皆は『俺様が祝う部員の誕生パーティ、5月5日の回』に参加してくれている。
当日夜は家族で過ごせるようには考えてくれていて、だいたい5月4日の夜に跡部ん家で騒いで、そのまま泊まって5日昼に解散!てパターン。

今年はちょっと違っていて、5日当日だったんだけど。

まぁ、もう高校2年生だし?
家族で過ごすのは当日じゃなくても、幸いずっと連休だからそのどこかでいいでしょ、となって。
(の、割には『もう高校2年って言うわりに、相変わらずテニス部で誕生会ひらいてもらうんだね〜』って妹に笑われた。
お母さんにも『一緒に過ごす彼女いないの?跡部くんたちにも悪いわねぇ』だって。。。アレは跡部が楽しみにしてるから皆つきあってるんだC。)

滝なんて彼女いるのに、5/4-5あたりは『俺様が祝う部員の誕生パーティ』があるからと予定をあけといてくれてる。
それに、お隣の岳人だって、彼女ができて初めての大型連休なのに、「今年の『俺様パーティ』は4日か?5日か?」と聞いてきて、当たり前のように参加するといってくれた。


オレだってー



今年はかわいい恋人がいるんです。
滝や岳人のような、小柄な彼女じゃないけど、同じくらいカワイイ、オレよりはちょっとばかり大きいけど、年下の恋人が。


誕生日って知ってるのかな?
どうしようかな、言っとくほうがいい?でも、毎年『俺様パーティ』を開いてくれるし、彼女がいる連中も祝日を『俺様パーティ』のためあけておいてくれるし。
でも、オレは「当事者」だから、というか「オレの誕生日」だから、他の皆が「彼女をおいてでも参加する」心境とはまた違ってくるとは思うんだけど。

知っておいて欲しいとか、誕生日だから一緒にいたいとか、そういうのはあんまり無いんだけど。
逆にあっちのほうがそういうイベントごとが好きみたいで。
ロマンチスト?なのかな?
クリスマス、二年参り、年越し、初詣、バレンタイン、、、と、イベント毎にお誘いがくるし、いざデート!となったら、この時間までにどこどこに行って、そこから見える景色が云々…
岳人は『ベタなヤツだな』と笑って、宍戸は『デートマニュアルでも読んでるんじゃねぇか』、そして忍足は『ロマンチストやねんな』って。


そうそう。
赤也ってアニバーサリーな人なんだよね。
(イベント、記念日大好き)


4月中旬頃、跡部に『今年は5月5日当日だ』と言われたときに、一瞬赤也の顔が浮かんだ。
お母さんも初夏のテニス部恒例行事に息子の誕生パーティが入ってることをわかってるから、この時期になると『今年はどうするの?4日?5日?』と聞いてくる。
(それによって家族で祝うのが4日になったり5日になったり6日になったり)
昔は家族で過ごす日を軸に、『俺様パーティ』は前の日や後日だったんだけど、今となっては『俺様パーティ』が決まってから、家族のお祝い日が決まっている。


赤也が氷帝の初夏恒例行事を知っているか謎だし、そもそもオレの誕生日を知っているかもわからない。
連休中も普通に前半は部活で、後半は予定なし、とは聞いていたんだけど、なんとなく『誕生日です』って言うのも躊躇われて。

まぁいいか、と『俺様パーティ』が着々と進んでいって、誰かの提案で色んな人を誘い、テニストーナメントをしよう!と決まった。

一応、オレの誕生パーティだから、お前が対戦したいヤツを集めろ、と言われてとりあえず適当にメールした。
暇してる他校生もいるだろうし、ということで色々と声かけたら、そこから広がって予想外に集まってきたんだよねぇ。


まず、中3の関東大会で対戦した不二!
アレで知り合って、全国での再度の対戦(オレ出てないけど)で友達になった。
たまに遊ぶんだよね〜
ということでメール送信!

海外に単身赴任中のお父さんが連休中に戻ってきているみたいで、じゃあダメかなと思ったら、逆に『家から出たい』でOKもらった。
夫婦みずいらずで過ごしてもらいたいから、と、出るようにしてるんだって。
(『父親がちょっとうっとおしいんだよね、クス』って、どういう意味?)


適当に誘って連れてくよ、との返信に、誰がくるのかな〜と楽しみにしてたら、ラケット持参で跡部宅にやってきた青学の面々。

予定がなくてヒマしてたらしい菊丸、幼馴染が参加するらしいので来たといってた乾(幼馴染ってダレ?)
跡部にテニスで勝負申し込みたい!と意気込んでた桃城・海堂1年コンビ。
テニスもそうだけど、それ以上に豪華なご馳走が楽しみらしい、唯一の中学生・越前。

青学の中・高テニス部6人がやってきた。
越前は中等部で大活躍だし、国際大会でもジュニアで優勝したりでとにかく強くて、跡部もお遊びとはいえ楽しそうにプレーしていた。



そんでもってオレの永遠の憧れ、丸井くん!
(テニスのプレースタイルが、大好きなんだ)

中学の新人戦で対戦した、すんげぇ妙技を繰り広げる、憧れのボレーヤー。
その後の練習試合を経てぐっと近くなって、今ではとても仲のいいおない年の友達といえる。

どうせヒマでしょ?とメールしたら、すぐさま電話がきてわーきゃー言ってきたけど、最終的にやっぱりヒマだから参加に○。
そのときに『ジロくん、赤也と遊ばねぇの?』と、誕生日は恋人とすごすもんだろい、なんて言われたけど。
初夏の氷帝恒例行事のことも知ってるから、それ以上突っ込まれることはなかった。

不二くんのときと同じく、『適当に他の連中も誘ってみる』と言いつつも『赤也はどうする?誘ってもいいけど、ジロくんから言うほうがいーんじゃねぇ?』
と気遣いも忘れず。

赤也以外をお願いすることにして、立海は丸井くんに任せた。


当日やってきた高等部テニスナンバー1、立海の面々はというと。

丸井くんと電話してたときに隣にいたらしい仁王(『シャトーブリアン』が出ると聞きつけたみたいで、跡部家シェフの肉料理が目当てなんだって)。
跡部宅の庭園は季節の草木が植えられていて、そのバランスが見事な調和をーってことで幸村くん。
本人はテニスのためと言ってたけど、仁王くんと丸井くんに『肉だ、肉』とからかわれていた真田。
用事があったらしいんだけど、その用事をずらしてわざわざきてくれた柳。データがどうとか言ってた。
紳士は所用で前半これなくて(夕方合流してた)、ジャッカルは来たがってたんだけど実家の手伝い云々で×。


ということで、立海からも6人(後で合流した紳士いれて7人)が参加。


赤也にはちゃんとオレからお誘いメールをして、『いきます』とOKもらったんだけど、後々きいたらオレの誕生日のこと、知ってたみたい。
色々計画しようとしていた矢先の『俺様パーティきませんか?』に、ショック…!と、出遅れに後悔したことを、ダブルストーナメント決勝を一緒に見ていたときに言われた。

『パーティ楽しいし、料理美味しいし、テニスもできて最高だから、誘ってくれて嬉しいッス!』


跡部に『今年は5日でいいか?』と確認されたときに、まず赤也にちゃんと聞いておけばよかった。
けど、そう言って笑ってくれたからほっとした。
来年は最初に聞いてからにしよう。

(赤也のやりたいようにさせてあげたいけど、跡部が毎回楽しそうに『俺様パーティ』の準備をするから。
跡部が日本にいる限りは続けたいんだ)



他に、どういうルートで誘いがまわったのか、跡部とはJr選抜のときに知り合ったらしい、元山吹中学の千石くんとか、ずいぶん丸くなった亜久津とか。
(いわく、跡部家シェフのモンブランはそんじょそこらのパティスリーじゃ食べれない味、という文句にやられたらしい)

伊武をはじめとする元不動峰のメンバー。
(ウチのクリーニング店を使ってくれるから、自然に話すようになったんだよね)

他にも中学3年秋に参加したU17選抜で一緒だったメンバーもちらほら。


当日集まってみれば結構な人数になっていて、跡部もびっくりしていた。
(全国選抜メンバーの合宿みたいだった)


メインイベントのテニスは、ダブルスのトーナメントで自由にペア組んでの参加。

丸井くんと組もうとしたんだけど、宍戸が先にペア組んじゃって、だめだった。
ならば!と不二を誘いにいったら、よくわかんないうちに幸村くんとのペアができてて、これまたダメ。

どうしよっかな〜と見回したら、U17選抜合宿で仲良くなった越前と目が合って、ペア結成!
(よく一緒に昼寝してたんだよね〜。
跡部には『しょーがねぇ王子様達だな。いないと思ったらこんなところで居眠り?全く…気合入れてやるぜ。』としょっちゅう起こされた)



越前とのペアはしっちゃかめっちゃかで、お互い意思疎通も図れるわけもなく。
オレもたいがいだと思ってたけど、越前ってば上の上いってたC。
ダブルスのセンス、お互い無いんだよね〜。

オレたちのペアはすんごく弱くて、対戦した仁王・菊丸ペアにぼっこぼこにされた。
でも、すんごく楽しくて、始終笑ってた気がする。
越前もワーキャーいいながらも楽しそうにプレーしてたから、1回戦で負けちゃったけど面白かったね、で納得しあった。



後から赤也に『一緒に組みたかった』と呟かれたけど、赤也とはいつでも組めるしね。
なんてなだめたら、『丸井先輩とだっていつでも組めるじゃないッスか。しょっちゅう遊んでるのに』

最初に丸井くんと組もうとしたことを恨めしがられた。


ごめんね、赤也。
今度は一緒に組もうね。

でも、きっと瞬殺されちゃうよ。。。

前に赤也とダブルス組んだときも、相手が丸井くんと仁王のペアだからかもしんないけど、ソッコーでやられちゃったしね…。
そしたら跡部に『切原云々じゃねぇ。原因はお前だ』と言われた。


跡部、ヒドいC〜


『俺もジローだと思う。おまえ、ダブルス壊滅的なんだよ』

岳人もひどいんだC〜
中3の全国大会で、宍戸とペアで勝ったことだってあるのに!


『俺はいまだかつて、あれだけ疲れたダブルスはねぇ』


むぅ〜…宍戸、どういう意味?




『不思議ですよね、ジロー先輩。シングルスはすごく強いのに、どうしてダブルスだと…宍戸さん、フォロー大変そうでした』
『シングルスは、今時点ではまだ敵わないですけど、ダブルスじゃ負ける気しませんね』
『ジロー…先輩……シングルスの方が、いいと…思い…ます……ウス』



1年トリオめ。



よし、今度の校内練習試合で、日吉をボッコボコにしよう。
ダブルス練習のときは、鳳を指名してフォローさせてやろう。
樺ちゃんは……いつもおんぶしてくれるから、いいんだC。



テニスのトーナメントは、不二・幸村くんペアの優勝で終了。
(すんげぇ強かった、ていうか面白かった)

その後、ビリヤード大会、ダーツ大会、カードゲーム大会、Wiiゲーム大会…、とにかく遊んだ。

1.ビリヤード大会 → 跡部と仁王がデッドヒートを繰り広げ、僅差で跡部の優勝

2.ダーツ大会 → 菊丸、越前、岳人、神尾、と動体視力のいいメンバーが割りと強かったけど、経験地の差か、仁王くんの圧勝。

3.カードゲーム大会 → とりあえず色々やったんだけど、どれも柳が強かったな〜

4.Wiiゲーム大会 → 色んなソフトが揃ってて、ゲーム機も複数あって全員で遊べた。丸井くんと赤也が強いんだよね〜。


仁王、丸井くん、柳、真田の立海2年4人で桃鉄をプレーしだした。
ビンボー神を発生させては真田になすりつけて、最終的に1位になる仁王って、まじまじすげぇ。

続いて不二、菊丸、桃城、越前での青学版は、不二の運の強さがすさまじい。
どうやったらあそこまでポンポンいいことばかりおこって、最終的に億万長者になるんだろう。

ちなみにわが氷帝組の参戦は、跡部、忍足、岳人、宍戸の4人。
跡部も頑張ったんだけど、波乱万丈の人生でいったりきたり。
最終的に平凡ながらも順当に歩んだ宍戸が勝利したんだよね。
(忍足は話題にあげるにも憚れるくらい沈んだ人生で、まじかわいそーだったC)


各チーム勝者と一応主賓のオレで、最終戦。
(仁王、不二、宍戸、オレです)

相変わらず不二は運がよくて、お金が溜まる一方であがりまくりな人生を歩んだ。
イベントの回でも、オレ以外から没収してくれるという。すんげぇ優しい!!

仁王も危ない橋を渡りながらもヒラヒラかわしていって、ギャンブルに勝っていく人生。
ただ、お約束のビンボー神を、近くを走ってるオレにくっつつけず、あえての宍戸狙い。こっちもまじまじ優しいんだC.

宍戸は……ほんと、ゴミンネ。
不二と仁王にズタボロにされちゃって。。。ちょー面白かったけど、ほんと、ごめん。



こんな感じの17歳の誕生日。
夕方までテニスコートで汗を流して、豪勢な夕飯を楽しんで、ゲームで夜更かし。

執事のミカエルさんが皆の客室用意してくれてたんだけど、ワイワイやっているのが楽しくて、ゲームやってた広い部屋で雑魚寝しちゃった。
客室に行ったのも何人かいたけど、結構な人数が客室から布団もってきて、レクリエーションルームで寝ようとしたら跡部に怒られた。
最終的に跡部も諦めて、自室に戻っていったけど。



オレは多分、一番最初に寝たほうだと思うんだけど、早、目が覚めたら隣に赤也がいてちょっと驚いた。
(だってオレの布団の入ってたから)

すぐまた寝たんだけど、気づいたら何故か赤也におんぶされてて。
しかも跡部の家じゃなく、外を歩いていたからまじびっくりだよ。


聞いても『ヒミツ』っていうからさ。


赤也にお任せでついていくこと約2時間。
電車を乗り継いで、乗り継いで。

オレ、秩父って初めてだな〜。






到着したのは、ピンクの絨毯が一面に敷き詰められているような、すんごくキレイな芝桜。
なぜかヒツジがいて、屋台が出てて、観光客がたくさん!

ちょうと満開で見ごろみたいで、家族連れやカップルが大勢いて、お弁当ひろげてる人が多い。
ピクニック?
お花見?

まぁ、ぴったりの場所だよね。




オレと赤也みたいに、男子高校生2人みたいな組み合わせはあんまりいないけど。
(大学生かな?男5-6人とか、男女10人とかはあちこちにいた)


ふれあい牧場で、もっさりしたヒツジをいーっぱい見て、アスレチック広場では子供たちと一緒になって遊んだ。
(赤也は遊ばれてた)

そのまま子供たちに誘われて、一緒になってサッカーしたり、フリスビー、バドミントン、キャッチボール…

子供たちのお母さん・お父さんが呼びにくる頃には、オレたちもヘットヘトで。
(お菓子やバナナ、ジュース、と『お礼』をいろいろもらったので、ラッキーだった)


そういえばお昼だし、おなかすいた。屋台で何か買おうか、と芝桜のほうに戻ろうとしたら、赤也の足が止まった。







「赤也?」

「……」

「どしたの?」

「……」

「?屋台、いこ?」

「…ありえねぇ」

「は?」

「マジかよ」



立ち尽くしている赤也は、ある一点を凝視している。
視線の先を辿ると…





あ。







>>次ページ   >>目次
***************

『しょーがねぇ王子様達だな。いないと思ったらこんなところで居眠り?全く…気合入れてやるぜ。』@ペアプリ2ですね。

[ 19/116 ]




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -