彼氏がまじまじ不安定なんです3



「………」

「おはよう」

「……アタマ、いてぇ」

「だろうね」

「……体、だるい」

「しょーがないね」

「俺、昨日…」

「一晩中ヤったら、そりゃダルいC」

「へ?」

「オレも、まじまじ腰だる〜い」

「……えっと」

「頭がんがんする?お水のむ?はい」

「ん……さんきゅ」

「何か食べる?昨日、結局夕飯たべてないしさ」

「んー………一晩中って」

「?うん、いーっぱい頑張ったね」

「……がんばった」

「まさか本当に朝まで繋がるとは、さすがに思わなかったけど」

「つながる…」

「案外できるモンだね」

「……ジロくんが、騎乗位で腰ふって」

「足いた〜い」

「…あれって、夢じゃ」

「えぇ〜?何言ってんのさ」

「俺、プリン食ってー」

「まさか、覚えてないの?」

「おぼえ…」

「……今まで酔って記憶無くしたこと、あったっけ」

「えっと、朝までヤってた?俺ら」

「そりゃ、もう」

「……」

「……」

「……」

「…まじで、ぜんぶ覚えてないの?」

「ジロくんが……いや、確かにエッチしてる夢ー」

「ゆめ………まぁ、酔っ払ってたしね」

「よっぱらう…」

「酔ったら普段は勃たないのに、どーしたんだろうね〜」

「……」

「やっぱ薬効果かな」

「くすり…」

「ジュース飲んだとこは覚えてんでしょ?味も」

「…あ。エッチなくすり」

「そうそう」

「ジロくんが、いつのまに俺のグラスと入れ替えた…」

「うん」

「俺が飲んだの…」

「エッチな薬いりジュースね」

「……だから、あつくてぽかぽかして、だんだん頭がぼーっとしてきて」

「どう?薬は」

「………なんでちゃんと覚えてねぇんだ」

「アルコール入ってたから、酔ったんでしょ」

「でもっ!!せっかくのジロくんの…っ」

「あーはいはい。よしよし。不思議なんだよね〜」

「なにがっ!」

「まるいくん、酔ったときってあまりエッチしたがらないじゃん。『勃たねぇ』って」

「…まぁ、そうだな」

「でも、昨日はずーっと勃ちっぱなしだったよ。まじまじびっくりだC」

「そりゃ、エッチなくすりが」







「あれ、ただのウォッカだよ?」

「へ?」






「キッチンで瓶見つけたけど、ただのウォッカだったもん。すんげぇ度数高いけど」

「ウォッカ…」

「ミニボトルだけど、あの量全部はきっついでしょ。まるいくんには」

「……」

「ウォッカだと萎えないなんてこと、ないよねぇ。何でだろ」

「なんでだ…」






「『エッチなくすり』自分が飲んだってわかったら、もう頭がそれ一色になったんだね、きっと」

「…………思い込みって、すごいな」






「まー、疲れたでしょ。オレもだるいC」

「うん…」

「今日はベッドでごろごろしますか」

「…そりゃ、お前がしたいんだろい」

「えー?イチャイチャしようよ〜」

「そりゃ賛成だけど……うぉおお〜、何で覚えてねーんだっっ!!」

「わっ、ちょっと、急に乗っかるなって」

「もったいねぇ!!」

「あはは」

「せっかくの久々エッチが…」

「何ならこれからヤる?時間はい〜っぱいあるC」



「…………勃たねぇ」

「だろうね」



「ジロくん!」

「あはは!!」

「くっそ〜」

「ねぇ」

「あん?!」

「今度ヘンなの盛ろうとしたら、どうなるかわかってんだろうねぇ」

「……」

「昨日も言ったけど、内緒で怪しいもの混ぜたら、まじまじ許さないC」

「……すんません」

「いいこにしてたら、残ってる仁王の『エッチな薬』飲んであげる」

「………あれはただのウォッカなんだろい」

「ははは!」

「くっ…」

「今度、まるいくんのちんこ舐めながら自分でうしろほぐして、騎乗位で腰がんがんふってあげるから」

「!!なんで知ってんだ」

「エロ野望の一つなんでしょ」

「……俺、それ言ったっけ?」

「昨日ね。酔っ払いながら」

「……」







「ほかにどんなエロ野望があるの?言ってみなよ」

「ぜーってぇイヤがるだろい」

「聞いてあげないことも無いかもよ?」

「聞いた後で嫌がるの、無しだぞ?」

「そんなにオレが嫌がりそうなことをさせたいのかよ」

「奇跡的に嫌がらないとしても、恥ずかしがって拒否するのは間違いない」

「……常識の範囲内なんだろうねぇ?」

「安心しろ。スカでは無ー」

「アホかっ!」

「痛っ!蹴るなって」

「じゃあ殴る!」

「いてて」

「何させようとしてんだよっ!!」

「まだしてねぇし聞いてないのに、怒んなよ」

「もぉ〜。まるいくん、ど〜しょもないんだC」

「お前が聞いてきたんだろい」

「スカ○ロなんて、まじまじありえない」

「だぁかぁらぁ、そこまでは無いって」

「じゃあ何だよ。エス○ムか?」

「近いな。まぁ、そのジャンルだ」

「ーっ!」

「手始めに縛らせてください」

「ばか!」









「なー、いいだろ〜?」

「どこからそんなグッズ入手したんだよっ!!」

「もらいモン。試さなきゃ損だろい」

「絶対やだ!オレ、普通がいいもん!」

「『もん』って。可愛いこと言うなよ。我慢できなくなるだろ」

「〜っばか!来んな!今日はもうやんないってー」

「そんなこと言ってねぇし」

「勃たないでしょ!?」

「俺のちんこが死んでても、ジロくんをいじくり倒すことはできる」

「オレのちんこも死んでるわっっっ!!」

「じゃ、ジロくんのお尻だけでもー」

「やっ!ばかばかばか!!まじまじ、無理だC−!!」

「限界に挑んでみよう、ジロくん」

「はーなーしーて!」

「ジロくんのエロい姿みてたら、勃つかもしんねーし」

「おったてなくていいっつーに!」

「手がさびしいから、ジロくんのお尻に指いれていいですかー」

「ダメだっつーの!!」

「じゃ、コレ挿れていいですかー」

「!ちょっ、まじで、怒るからね」

「このイボイボがすんげぇイイって、ちょーおすすめされたんだぞ」

「ひっ…」

「ほらほら、すごくねぇ?この動き」

「グロい…」

「俺のよりイイなんてことは無ぇだろうけど、一応ジロくんの反応をだな」

「いーやーだ!」

「遠慮すんな」

「もう……本当、限界なんだって。一晩中挿れっぱなしだったんだよ?これ以上なんて、絶対ムリ」

「…覚えてねぇもん」

「ちょっとは覚えてるんでしょ?」

「……まぁ」

「それ、全部現実だって」

「………じゃあ、今度これ挿れていい?」

「ーっ!」

「これ挿れて、スイッチ押したい」

「……」

「ジロくん気持ちよくしてぇもん」

「…そんなの無くても、いつも気持ちいいもん」

「わかんねぇじゃん。コレ、すんげぇイイかもしんねーし」

「まるいくんが一番だもん。まるいくん以外なんて、挿れたくねぇ」

「……俺のちんこ、そんなに愛してくれてんのか」

「愛してるよ!まるいくんのちんこ以外、入っちゃダメなんだC」

「そうかっ!」

「そうだよ!!」

「じゃあ、いつでも挿れさせてくれるんだな?!」

「いつでもいれてるでしょ」

「裸エプロンで、キッチンで後ろからずっこんばっこんしていいんだな!?」

「……なにそのオヤジ発想。てういかそれ、エロ野望の一つなわけ?」

「ジロくん乗せたまま、ご飯食べさせてくれるんだな?!」

「……まるいくんのちんこ挿れたまま、ご飯食べさせるの?オレ」

「俺のちんこ愛してるなら、当然だ!」

「何のプレイだよ。……ていうか、まだ酔ってるわけ?」







「このイボイボつきを挿れるか、後日裸エプロンか。さぁ、どっちがいーんだ!?」

「……何なの、この会話」









その後、1時間近くベッドで組み敷かれながら格闘しました、とさ。







(終わり)

>>目次
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ブンジロ会話文シリーズ、まるいくん酔っ払い編。
すんごく仕事が忙しく久々に書いた短文です……いつUPするかはともかく。
(書いてしばらく置いて、読み直して修正・簡単に校正しUPするので時間があくんだC)

最長の会話文になりました(驚)
会話文は1頁、と決めているわけではありませんが、さすがにこれを1頁は長すぎるな〜と思い、頁をわけてみました。
終わりどころが…どこでもよかったのですが、ついついだらだら書いてしまったら長くなっちゃった。
まぁ、会話なのでだらだらしちゃいますね。
『ワタシと仕事、どっちが大事なの!?』みたいなことを丸井くんに言わせてしまった。

ジロくんは就活中で、一番忙しいときなんです。
丸井くんはケーキ屋さんで修行中なので、忙しいですがジロくんほどではありません。

このジロくん忙しい時期に会えなかったことが切欠で、ジロくんの大学卒業を機に同棲を始める模様。



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