作ってくれるんです*切ジロ

*会話文






「よく食べるねぇ〜」

「ハイ!育ち盛りなんで」

「もう5枚目だしぃ」

「ハイ!食べ盛りなもんで」

「…まだ焼く?」

「ハイ!伸び盛りなんで」

「りょーかい」

「あ、ついでにベーコンももっかい食いたいッス」

「カリカリ?」

「うん」

「わーった。ソーセージは?」

「いる!」

「ラジャ。ホットケーキはプレーンでシロップ?バナナにする?」

「う〜ん、どーすっかな〜またメープルシロップとバター…
いや、ナッツとバナナのヤツも美味しかったし」

「最初に食べた、ヨーグルトのヤツにする?」

「あ〜ヨーグルト混ぜたやつ!あれ、俺好き!
でも、チーズも捨てがたい。。。」

「甘いのにする?それとも、ご飯的なものにする?」

「う〜〜〜〜ん」

「ご飯、甘いの、ご飯、甘いの、できたから、ご飯にしよっか」

「…お任せするッス」

「じゃ、クロックムッシュにしよっかな」

「チーズのやつ?」

「うん。この前、まるいくんに教えてもらった」

「なら、間違いないッスね」

「だね。特製レシピらしいから」

「ジローさんは?」

「オレはお腹いっぱりだから、お茶だけにするー」

「じゃ、俺、お茶いれる!ミルクティでいいでしょ?」

「…大丈夫?」

「そんくらい、出来ます!」

「前みたいに、ミルクパン焦がしたらー」

「くっ…」

「先に紅茶淹れて、ミルク入れるヤツにしよっか」

「……いや、ロイヤルミルクティ淹れる」

「……。」

「淹れさせてください」

「新品のミルクパンなんだ」

「うっ…」

「前のがベッコベコになっちゃったから、この前もらったばかりのピッカピカの鍋だしぃ」

「だ、大丈夫ッス」

「…本当?」

「練習したんで!」

「普段ミルクティ飲まないでしょ」

「こ、この前の失敗の後、特訓したから大丈夫。それにー」

「それに?」

「幸村部長も飲んでくれたから」

「幸村くんが?」

「最初は一口飲んで説教でしたけど、この前淹れたら全部飲んでくれた!」

「へぇ〜幸村くんがねぇ。すごいじゃん」

「柳生先輩も、美味しいって言ってくれました!」

「紳士が言うなら大丈夫かなー?」

「それに…」

「うん?」




「あ、跡部さんも、及第点くれたし!」



「へ?」





「……」
「……」






「跡部さん家で、ミカエルさんにみっちり教えてもらったんで…」

「…いつのまに」

「樺地も、その後アドバイスくれたし」

「樺ちゃんも?」

「樺地に見てもらって、跡部さんの最終チェックにパスしましたんで」

「……跡部、ねぇ
(いつの間にそんなことに…
ていうか跡部、だから急にミルクパンくれたの?
何も言ってくんないC)」





「そ、そりゃあ、合格点っつーか、あの人が満足するには程遠いって言われましたけど、、
でも、とりあえず『飲めるレベルだ』って!」

「跡部が『飲めるレベル』なら、相当だし〜」

「だから、大丈夫ッス!俺、ちゃんと淹れるから」

「……じゃ、任せてみよっかな?」

「ッス!」






「跡部はパスできても、オレはどうかな〜」

「ジローさんの最終チェックも、パスしてやる」

「オレは厳しいんだC」

「望むところッス」

「あはは。じゃ、隣のコンロ使ってよし」

「ホットケーキが焼きあがるちょうどいいタイミングで、淹れてやるッス」

「クロックムッシュだと、焼きあがった後チーズとかかけてさらにオーブンだから、タイミングちょっと違う」

「…!!」

「ま、お手並み拝見♪」

「…チーズが焼きあがるタイミングに合わせてみせます!」

「期待してるね」





「もし、合格点出たら…」

「出たら?」

「今度から、ジローさんのミルクティは俺が淹れますからね」

「!!」

「じゃ、コンロ借ります」

「…どーぞ」








(赤也ってば………可愛いんだC)







(終わり)

>>目次

***************

パンケーキ赤也編……って、ホットケーキよりもミルクティやんけ。


ちなみに赤也さんが食べたパンケーキは以下。
1枚目…ヨーグルトパンケーキ、目玉焼き+ベーコン+サワークリーム添え*注:小さめ薄いの3枚
2枚目…基本ホットケーキ(バター+メープルシロップ)*注;2枚重ね
3枚目…モッツァレラとバジルのトマトソース・イタリアンパンケーキ
4枚目…ナッツとバナナのパンケーキ*注:大きめ1枚
5枚目…クロックムッシュ風 (まるいレシピ)

種類によって2枚だったり3枚だったりするので、結果10枚近く食べていることに。
うちの赤也はホットケーキが好きなんです。


ちなみに。
仁王くんと芥川の場合、仁王くんが丸井くん以上のパンケーキを作り、芥川も大満足です。
まるいくんとジロ君の場合、食べに行きます。
(まるいくんプロ級なので作ることもありますが、研究のため食べ歩き…に、ジロ君がつきあわされるという)
赤也とジローさんの場合、ジローさんが料理上手…というか、パンケーキ上手なのでレシピも多彩!
赤也が飽きないように、色々工夫してくれるらしいですよ>赤也可愛さゆえ。




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