半年後ー

『あの野郎、一度しか連絡よこさねェ』


柊が、後で経過を連絡するからと言っていたが、決闘から一週間後に

・4日程意識が戻らなかった事。

・今は意識が戻ったが、熱も下がらず経過が良くない事。

・高杉が付きっきりで看病し、甲斐甲斐しく食事や入浴の世話までしている事。


…聞きたくない事まで報告され、電話が切れた。

それ以来音信不通だった。


新八は

『便りがないのは、いい知らせですよ。』

と呑気な事を言い

神楽にいたっては

『きっと銀ちゃんが糖尿病寸前で、枕がおっさん臭いから**はイヤになって来ないアル。いちご牛乳やめて、枕もファ○リーズするヨロシ。』

と頭にくるような事を言った。



あれから俺達は、月が出ている日は必ず**が帰って来るんじゃないかと思い玄関の外で待っている。



『今夜も月が綺麗ですね』

『銀ちゃん、**帰ってくるアルか?』

『…さァな』


それでも俺達は待つ。

帰って来た時に、とびっきりの笑顔で言おう…





タッタッタッ…

私は、急いで家路につく。

私の大切な仲間が待っている。

家に着いたら、とびっきりの笑顔で言おう…





『ただいま!!』


『おかえり!!』



END







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