24話 絶望の足音 
絶望が世界を覆う

それは誰かの記憶。
誰かの絶望。


「逃げてッ!」


人々が逃げ惑う。
希望を失い
絶望しかない場所で


「もう無理だ…」


諦めきれない
希望は捨てたくない


「もうこの星は、終わりにしようか」


その瞬間―…
世界からは希望という光は…

消えた。

「!」

リズナは自室で目を覚ます。
それはシュヴァルツから
見えたヴィジョン。

彼女が見た光景は、
とても恐ろしく、
とても冷たくて、
血塗られていた。

リズナは頭を抑え、呟いた

「…シュヴァルツ…、君は…」

ウルズ達は堕天使の現われた時のデータを確認していた。

「アイツなんでリズナばっかり狙うんだ?」

データを見ても
シュヴァルツはリズナを
優先で狙ってくる。

そしていつも不可解な言葉を投げ掛ける

「でも、感謝もしなくちゃいけないねぇ?
アクリアを倒してくれたんだからさ」

アンサズが、アクリアが倒された時のデータを見て言う。

「はっ!
あんなヤツ居なくたって僕のベルゲルミルなら倒せてたさ!」

スリサズがむっとした表情で言うと、
ウルズがデータを見た

「シュヴァルツの戦闘能力は、極めて高い。
侮れないよ」

「次でてきたら僕が、倒してやるよ!」

スリサズが自信満々で言い放つ。
すると、扉を開けてブリーフィングルームへリズナが入ってくる

「みんなお揃いね」

「リズナか。
今シュヴァルツのデータを確認していたところだよ」

ウルズがリズナに言うとリズナは

「シュヴァルツ…
神と何か因縁があるようね」

「ああ」

「リズナ?」

「何?」

「シュヴァルー…」

ウルズがリズナに何かを
聞こうとしたその時だった。

警報が鳴り響く。

「敵か!」

「出撃しよう」

ウルズ達が出撃すると、
深紅の機体が待ち構えていた。

「あんさん達…
ようもアクリアを殺ってくれたな?」

「あいつをやったのは、シュヴァルツだろ!」

スリサズが、そう言うとファイラは

「うるさい!
問答無用や!!
アクリアの仇!!」

ファイラは炎の塊を無数に放つ

「ほらほら!次々いくで!!」

ウルズ達はファイラの攻撃に避けることしかできずにいた。

するとリズナがファイラに向い

「あなた達と…
シュヴァルツの関係…
教えて頂こうかしら」

「シュヴァルツ?
…ああ、あの黒いヤツのことかいな?」

「何か知っているのか?」

ウルズがファイラに尋ねる。

「知っても教えると思うか?
たわけ!」

すると、アンサズがマシンナリーライフルを2つ取り出し狙い打つ。
マシンナリーライフルのビームは全て見事に炎に命中し爆発を起した

「なかなかやりおるわ!
さすがっと言ったところや!」

すると、ファイラは拳に炎纏わせ格闘戦に持ち込んでくる

「格闘なら僕の番だな」

スリサズが率先してファイラに挑んでいき、
重力を纏わせた拳で殴りかかる。

拳と拳はぶつかりあい、
激しい地響きを生む。


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