落下して行くアクリアにシュヴァルツはビームを無数に放つ
アクリアを完全に消滅させると、シュヴァルツはアースラに狙いをつける

「アクリアァ!?
・・・これはちょっと分が悪いかァッ」

アースラはそう言うと、
光と共に撤退する。

シュヴァルツは、目標である女神が撤退して行くと
ウルズ達にターゲットを変更して来た

「次は僕らってわけかい?」

「…お前達は、何も出来ない」

シュヴァルツが言う。

「それはどうかな?
今だって互角に女神とやらと渡り合えてたけどねぇ」

「戦乙女、特にお前は…」

戦乙女…
リズナは、身構える
すると、シュヴァルツはリズナに
攻撃を仕掛けてくる。

「全く、何なのよ…!」

リズナも剣を取り出し
それに応戦する。

シュヴァルツと、リズナの剣が
交じり合った瞬間だった。

リズナの体に
電撃のような刺激が走る。

「!」

「リズナ!?」

ウルズがリズナの名前を叫ぶ。

前にシュヴァルツと
交戦したときもそうだった。

リズナに流れ込んでくる、
不可解なヴィジョン。

これは一体?

「何も出来ない…
力無き物は…消えろ…!」

「!?」

リズナは、
流れ込んでくるヴィジョンに耐えつつも剣を振り下ろす

シュヴァルツは華麗に避けると、一瞬ヴァルキュリアを確認し
こう言う

「今日は機嫌が良いの。
だから…
お楽しみは次回に取っておくわ…」

そういうと、シュヴァルツは撤退して行く。

残されたウルズ達は、
シュヴァルツの異常な行動に唖然とするのだった。

「リズナ・・・大丈夫か?」

「・・・ええ」

ウルズはリズナの異変に気づくが、聞く事は出来なかった。




その頃神々が本拠地とする空間では


「アクリアが死んだんだね・・・」

「・・・はいィ、シュヴァルツに討たれましたァ」

ライクレットはアクリアがいつも居た場所を見つめる

「シュヴァルツ・・・彼女は本気なようだね・・・」

「いかが致しますか?ライクレット様」

「僕は・・彼女の憎しみが分からないんだ・・・」

「ライクレット様・・・」

「・・・僕達は良い方向に向うようにとやったんだ、なのに彼女は
僕達を憎む。それは何故だろう、シャイル・・・?」

光の女神シャイルがひざまづく。

「御安心ください。ライクレット様の意思に背くものは我々が排除いたします、
それが世界全ての祝福になるのですから・・・」

[ 79/240 ]

 

INDEX

[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -