ウルズが自分の部屋を出ようとした時
誰かから話掛けられる。

「あ、ウルズ。調子はどう?」

リズナだった。

「君か。
ナノマシンの事なら良く馴染んでいるよ」

「そう、それは良かった。
それから…
目的地が決まったそうだよ。」

「どこだい?」

「南に大きな街があるんだって
そこへ向かうみたい」

「…その街は、
襲われていないのか?」

「そういう情報はないみたいね」

リズナは、ウルズに問いかけた。

「…君は本当に
この星のために戦うの?」

「? …ああ」

「それは誰のため?人間の為?」

ウルズは
少女の質問に顔をしかめる。

「何故そんな事を聞く?」

「…君達とまた戦いたくないから、
かな」

そんな少女の言葉に、
ウルズは

「…正確には地球の為だよ。
僕は…ヒトを許した訳じゃない」

「…」

「…けど、争う気はない」

「…!
…私も争う気はない。良かった」

「君もこの星の為に戦うのか?」

リズナは即答だった。

「ええ。当然よ。
んじゃあ、私先に部屋に戻るわ
またあとでね」

そう言うとリズナは
ウルズの部屋を後にし、
ウルズは、状況を確認する為
戦艦の操縦席へと向かった。

戦艦のブリッジでは
イクズスの乗組員が
戦慄に駆られていた

「これはどういう事!?」

海も、川もないはずだった。
しかしそこは大量の水に飲まれ、
うっすらと水没したドームが見えた

「わ、わかりません…」

「大きな川や海はないはず、
なのに…こんなのおかしいです…」

アイリスが口を開き
状況を確認しようとする。

そこへウルズが入ってきた

「どうしたんだい?」

「あ。ウルズさん!」

「騒がしかったが…
何かあったのか?」

「は、はい…
これを見てください」

アイリスに言われ、
目の前を確認すると…
そこには信じられない光景があった

「これは…?」

「わかりません…
こんな事あり得る訳ないのに…」

「まさか。彼らの仕業か」

「そうかもしれません…」

「…急いで周辺の街を見に行こう。時間はあまりなさそうだ…!」

「ふふふ…
ココには抵抗する連中がいるのね♪」

アクリアは、
抵抗してくる街の住民と交戦状態に入っていた

「でも、みーんな弱い♪」

そう言うと、杖から水を召喚し
抵抗してくるPTに向けた。

「な、なんだ、これ…!!?
わああああッッ!」

「ふふ…♪
もうこれで抵抗するものは居なくなったかな〜♪」

アクリアはドームに
とどめをさそうと杖を振り翳すが


――――――――?!


何者からの攻撃を受ける


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