レイティスがそう言うと
自己紹介を見ていたリズナが

「私はリズナ、リズナ=アイカワ
2人とも、よろしくね
…て、ほら!
ウルズもなんか言いなさい」

「え? ああ、よろしく」

「所で、他の2人は?」

リズナはウルズに尋ねると

「ああ…
それは、多分あの…
大勢の人込みの中だと思うが・・・」

「? どうしたの?
なんかぼけっとしてるけど?
って、あの子達は、
まだ胴上げされてるのね」

するとアイリスが、

「あ、あの私達、
そろそろ艦の発進準備に…っ、
皆さんも準備が整ったら、
搭乗お願いしますっ」

「オーケっ!
また後でね、アイリス」

「はいっ、リズナさん!
いこっ、レイティスっ」

そう言うと2人は
イクズスの乗り込んで行き、
リズナもヴァルキュリアの整備を
すると言いその場方立ち去った
残されたウルズはディアナに、
何かを聞こうとするも
何を聞いて良いのか分からず
その場に立ち尽くした。

「…貴方は、兄弟達の所へ
行かなくて良いのですか?」

「?」

ディアナの言葉が
一瞬わからなかった

「あなたはまだ…
他の人と距離を取っているように見えます。
それは何故です?」

「…そんなつもりはないのだが」

「私には…あなたの兄弟達にすら
距離を置いているように見えます」

「…」

確かに…
スリサズやアンサズとは
違い、彼らのように
話す事はない。

距離を置いているつもりなかった

けど…

本当は自分から距離を
置いているのだろうか?

『僕は
最も完成されたチルドレン』

2人とは出来が違う
そんな風に
思っていた頃もあった。

前はそう本気で思ってた
けれど…


今はそんな風には思わない。


彼らに負けてしまった
あの時から

僕達の存在価値、
存在理由は
なくなってしまったのだから。


・・でも。

今は少し、
その考え方は間違っている・・・

そんな気がする。


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