「!!!!!?」

「こ、小指でぇ!?
ひいぅっ??!」

「ごめんなさいね?
私ちょっと訓練されてるから…
普通の人なら片手どころか
片小指で余裕なのよ」

彼女が小指で転ばせた
大男は、彼女よりも2倍ほど
背が大きく相手側の腕相撲一番の
主力人物だった。

「じゃあ、貰っていくわね」

「は、はぃ!!
どうぞ…!
お、お命だけはぁぁっ!」

「人聞きが悪いわね…
じゃあ3人とも行きましょ?」

3人はシャトルに乗り込む。
リズナは愛機のヴァルキュリアが
シャトルに乗せれないため
1人だけ愛機に乗り込んだ

「3人とも
準備は出来た?」

「ああ。」

「こんな無茶振りで…
手に入れちゃったしねぇ。
行くしかないだろう?」

「そうね
スリサズ、あなたも良い?」

「…
大丈夫さ」

ウルズはスリサズのの様子を
うっすらと微笑むような顔で
見ると月へと向かうため
合図を3人に出す。


「じゃあ、行こう。月へ…!」



3人を乗せたシャトルは
ゆっくりと発進し地上から
少しずつ離れて行った。
それを追う様にヴァルキュリアも
飛び上がる。

彼らは自らの意思で
月へ向かい、生きる事を選んだ。


彼らが変わって行く。

人々に触れ合って
自分の本当の意思を持って。

そして
愛すべきこの星の為に


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