そんな話をしていると
ヨシマが慌てて部屋から
飛び出してきた。

「あの子が目を覚ざめたよ!!」

3人はその言葉を聞いて
彼女の元へ向かった

「目が覚めてよかったねぇ」

ヨシマはとても嬉しそうに言う
そんなヨシマにリズナは頭を下げた

「ありがとうございます。
…一体どれ位寝てたんです?」

「三日じゃよ」

「三日も、か…
ちょっと強引過ぎたか…」

そこへ3人が部屋に入ってくる。
一番最初に声をあげたのは
スリサズだった

「ようやくお目覚めか!
イレギュラー!」

そんな威勢のいい声に少女は
3人の姿を確認する

「君達元気そうね。良かったわ」

そんな言葉に

「良かった、かい?
どちらかと言えばこっちの台詞だねぇ、言わないけど
しかし、やっぱり君達はゴキブリ並だねぇ?」

アンサズが嫌味たらしく
言葉を述べ次にウルズが話した

「君は、
何故僕達のためにそこまでする?
そんなに寝込んで一体…
何がしたい?」

「そんな事聞いちゃうわけ?
『助けたかった』 それだけよ」

リズナは即答したあと付け加えた

「ウルズ…だっけ。
君を見てたらね。
なんだか君達は『やり直せる』
んじゃないかって思えたの」

「僕を見て?」

「そうだよ
ヨシマさんと触れ合って
君は少し柔らかくなった。
先の大戦の時とは…
まるで別人だったもの」

少女は空を眺める。
美しく晴れて真っ青の空。

「君達はこの星の事どう思う?
酷く荒れてるけど…
綺麗なところもあるって
思わない?」

少女はそう尋ねた後話を続けた

「確かに、こうなる前は、
もっと綺麗だったかもだけど…
この星だって美しい…
私はそう思うんだ」

そんな少女の言葉にウルズは言う

「…この星をもっと知れ…
と言う意味か?」

「うん。そうだよ
この時代の子達が護った星を
もっと知るべきだと思う。
そしたら考えが
少しまた変わるかもしれない」



[ 31/240 ]

 

INDEX

[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -