『―――ウルズさん・・・・』
「!? お前は・・・・、アイリス!?」
ライクレットは確かに聞こえた少女の声に焦った。
なぜなら、少女がアポカリプスを押さえ込んでいると理解したからだ。
『―――私が、アポカリプスの再生能力と行動を封じている間に・・・・』
「なんだって!?人形が!!僕に歯向かうって言うのか!?」
『――さぁ、ウルズさん・・・!はやく・・・!!』
「このぉッッ、出来損ないの人形がぁぁぁっ!!!」
ウルズは、アイリスの言葉に頷いた。
「君達、準備は良いかい?今なら、ライクレットを倒せる。最後の力を貸してくれ!」
「もちろんです!!」
ロランと
「いくぜぇ!!」
ガロードも
「そうこなっくちゃ!」
ジロンもゼンガーも全ての人間の心はひとつだった
そして、出せる力の全てを振り絞る!
「承知!唸れ!斬艦刀ォォォォッ!!」
「ティファ!!力を貸してくれ・・・!ツイン!サテライトキャノン発射ーーーーッ!!!」
「ウォーカーギャリアー、フルパワーーーーーーッ!!」
「これで終わりです、月光蝶〜〜〜っ!!!」
「これでさよならだ!シックスレイブ!!」
「もうおしまいだよ、シックススレイブ!!」
必殺技の一斉射撃がライクレットに降り注ぐ!!
「おのれぇぇぇぇえええぇッ!!!!!!!」
ライクレットは制御不可能なアポカリプスの中で憎しみと憎悪の言葉を叫んだ
そんな叫びの中、イレギュラーであるヴァルキュリアが言う
「よくもいいように使ってくれたわね?お釣りがあるわよ。」
「イレギュラー!?」
「きたれ!時空の扉!邪悪なる御魂を虚無の彼方へ!!エターナル・ディスティニー!」
ヴァルキュリアの必殺技が炸裂しライクレットのアポカリプスが、半壊する。
最高の特徴である強力な再生能力はアイリスに封じられている。
「か弱き命どもがぁぁぁぁっっ!!!」
何も出来ずに、ライクレットはただ叫び散らす事しかできなかった。
「ライクレット・・・・!」
「イーグレット=ウルズ・・・・!」
ウルズが、ベルゲルミルに残された最後のパワーでゲイム・システムを起動させる。
「アイリス…ありがとう。行くよ…!
ゲイム・システム、フルコンタクト・・・・、これで、最後だ…!
六つの僕に誘われ、地の底へ落ちるが良い!!」
「…!!??!!!!?」
言葉にできない感情がライクレットの中を駆け巡った。
それは何千年、何万年生きてきた彼が感じた全てだったのだろうか。
ウルズのシックス・スレイヴがアポカリプスを破壊していく…。
最後にマシンセルを纏ったウルズのシックススレイブが直撃し、アポカリプスは崩れ落ちる。
再生能力もアイリスに制御され、一ミリたりとも動かなかった・・・・。
そして、もう「神」ライクレットに残された道は滅びのみだった。
剥き出しになった操縦席から、ライクレットの顔が覗かせる。
体はアポカリプスと同じく動かず…。下半身は、半分以上消滅した状態で…
意識があるだけでも奇跡的なそんな状態だった。
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