邪神と化した神は、高々に笑った。
その幼く小さく、脆い者達を。

「フ、フフフ、アハハハハ!!」

「ライクレット・・・・!」

スリサズが、怒りに満ちた目で睨む。

「やっぱり、愚かだよ、君達は・・・・」

「ウルズは!?ウルズは、どうしたんだい!?」

アンサズも、ライクレットは睨みつけ、叫ぶ。




――ウルズさんは、自分の幸せをもう少し考えるべきですっ!

自分の幸せ・・・?だけど、それはずっと昔に考えて・・・・

――人間を絶滅させ、自分達だけの世界を作ろうとして失敗してしまった・・・ですか?

・・・・ああ。

――それって、本当に自分達の幸せを考えてやったことですか?

!!
・・・・それは・・・・


アンサズの言葉に、ライクレットはもう優しき笑顔とは思えない漆黒の表情で言う。

「ウルズ?ああ・・、さっき僕を道ずれにしようとした弱き命かい?」

「そうだよ!! お前だけ、助かってウルズだけ死ぬなんて!!」

スリサズの言葉に、ライクレットは笑顔、いやもう笑顔とは呼べない表情で言った。

「フフフ・・・、安心すると良いよ。彼なら、自爆直前に僕が取り込んだよ。」

「!?」


――今、幸せですか?

幸せ?

――今のウルズさんには、心から許し合える仲間が居ます。兄弟も居ます。
そして、あなた達を信じて助けに来てくれた人達も居ます。

・・・・ああ。

――それって凄く幸せなことだと思いませんか?

うん、そうだね・・・・


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