「…っ!」

そこでは、赤いベルゲルミルがアポカリプスの攻撃を受けていた。
それを助けに入る白いベルゲルミルをアポカリプスが衝撃波にて払い除ける。

「ぐ・・・ッ!」

白いベルゲルミルに乗るウルズはその余波を受け、声を漏らす。

「なんてパワーなんだい…?」

アンサズがそう言うと、ウルズが言った。

「パワーだけじゃない、再生能力も異常だ」

「再生能力だって?じゃあさっきから全く効き目がないように見えるのは…?」

「ああ、攻撃が効いていないんじゃない…。再生の速さが異常なんだ」

「…装甲が削れないより遥かにタチがわるいねぇ…!」

目の前で大きな物音がする。
アポカリプスの攻撃によって吹き飛ばされた赤いベルゲルミルが吹き飛んでくる音だ。

「ハァ…ハァ…」

スリサズが息を荒げている。かなりの激しい交戦だった事がそれだけで分かった。
そんなスリサズを見下すように彼は言う。

「くくく、なんだい。それだけなのかい?」

「だ、黙れ…!」

「まあ、いいよ。君達の実力なんて分かりきっているしね」

「くっ…!」

ウルズはアポカリプスに捕えられいるヴァルキュリアを確認する。
まだ特に何もされていなさそうだが…いつ何をするか分からない。

「ウルズ、後ろから…!」

「攻撃…?彼らか!?」

ウルズ達の背後から放たれたツインサテライトキャノンが到着しアポカリプスの頭部を直撃する。
その後直ぐにウォーカーギャリアのミサイルが左腕へ、月光蝶がサテライトキャノンと同じく頭部へ走った。
3人ともうまくヴァルキュリアのつかまっている右腕を避けたにも拘らず見事な命中率と威力だった。

「やるじゃないか。さすがいちど僕らを退けた連中だねぇ!」

アンサズがその威力に大満足げに言い、ウルズも

「この威力なら…。そう簡単には…!」


しかし、

アポカリプスは

「ん、ふふふふ、アハハハハッハハ!!」


笑っていた。あれだけの攻撃を一度に受けたはずなのに。
その巨体は少しもダメージを受けていない。


[ 214/240 ]

 

INDEX

[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -