決戦、序章
神は目の前にいる自分に抗う小さな命に笑っていた。
世界は何を思っていたのだろう。彼らの抵抗を笑ったのか、それとも何かを祈ったのか。
「さぁ、来るがいい。人の子よ。最後のチャンスだ。」
神は目の前にいる小さな子達に最後の、最後のチャンスを与えた。
「ああ、やってやる…!僕らを…なめるなよ!!」
スリサズがそう言うと神は笑った。
「舐めているわけじゃない。舐めていないからこそ、君達に最後のチャンスを与えているんだよ」
「…それはありがとうございます…、でも最後じゃありません!」
そう言ったのは∀ガンダムに乗るロラン・セアックだった。
「最後…じゃない、か…、この僕に勝つ気満々のようだね」
「ああ、そうさ!主人公はいつだって必ず勝つものなんだぜ?」
そう反論するのはウォーカーギャリアを駆るジロン・アモス。
そして一足遅れて到着する、ガンダムDX、ヴァルキュリア、青いベルゲルミル
「みんな、悪い、今ついた!」
ガロードがそういうと、フリーデンから仲間たちの声がする。
そして、それを見たリズナが
「皆さん…本当に来てくれたんですか…!?」
その声に反応したのディアナ・ソレル
「はい、皆あなたと、そして彼らを信じ集いました。全て承知の上で全員がここにきています。
しかし、今は話をしている場合ではありません…、全てを終わらせそれからです。私達にはまだ時間は沢山あるのですから」
「ディアナ様…。ありがとうございます…!」
リズナがそう言うとディアナの後ろから2人の姉妹の声が響いた。
「そうだよ、姉さ…じゃない、ディアナ様の言う通りよ!」
「その通りです。私はここで見守る事しかできませんが…頑張って下さい」
ソシエとキエル。そしてティファがイーグレットに言う。
「…私は見ていました。あなた方が迷い、苦しみ、歩いていくのを…。そして全てを理解し、私達を認めてくれた事。
ここにいるみんなは、それを分かってくれた。だから、もう何も心配しないで」
その暖かい声に、イーグレット3人は少し瞳を潤していた。
「う。うるさい、別に認められたくてやったんじゃない!そんなことより今はアイツだ!」
「まったく、素敵なサプライズじゃないか?じゃあこいつを倒して、後で昔話でもしようじゃないか?」
スリサズとアンサズがそう言って神との戦闘態勢に入り、ウルズも
「…本当にニンゲンはお人よしだよ…。けれど…そんな所も悪くない…!」
ウルズはそう呟くと、ライクレットに言う。
「神よ、最後の戦いだ…!ここで決着を付ける…!」
「くくく、いいだろう…!さぁ、抗え、抗って僕にニンゲンの底力ってやつを見せるがいいよ!」
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