集結
2人が女神達と戦闘し既に4分が経過していた。
女神達に均等にダメージを与えられてはいるが、まだ倒すには至って居なかった
「後6分・・!」
リズナがそう言うと、目の前に敵が4体残っている。
「一人、最高でも1分半か・・、十分だよ。」
アンサズがそう言って、ベルゲルミルを突撃させて、風の女神にゼロ距離射撃をしてみせる。
風の女神のマシンは耐久力が低いのか、かなりのダメージを負ったようでよろめいた所を蹴り飛ばした。
その蹴り飛ばした先にはリズナがいる
「ナイスパス」
そう言ってリズナは、その風の女神に、剣技・神竜乱舞を放った。
剣の残像は竜を描き、風の女神の心臓部である翠色の宝石を噛み砕き、女神は灰となって消えていった。
「1分とちょっと、残り5分よ!」
「全く、死ぬ気でやっているというのに、まだ急かすっていうのかい?」
アンサズはそう言って、シックススレイブを放ち、水の女神を包囲した。
そして、水の女神がシックススレイブを攻撃している隙にマシンナリーライフルを放つ。
しかし、水の女神は読んでいたのかよけられてしまう。
だが、それをシックススレイブが追う。シックススレイブは再び女神を包囲し、アンサズも追い討ちをかける。
リズナはその最中残った、炎の女神の相手をしていた。
「こいつを倒して光の女神を倒さなきゃ・・・!」
そう言って、シャイニングレイと共に攻撃を繰り出す。しかし、炎の女神は火炎を利用し防ぐ。
「残り少ないってのに!大人しく消えなさい!!」
ヴァルキュリアが、光の槍を作りだすが・・・
「無駄です・・・」
割り込んできたのは、光の女神シャイル。
「くっ・・・」
リズナはそう言って、剣でシャイルを斬り付ける。しかし、波動性を利用したシャイルの動きに外れてしまう。
−光の女神には広範囲の攻撃をして波動性の効果を無効化しなきゃだめか・・・!
リズナはそう考えると、炎の女神に攻撃を絞る。
一方アンサズは、水の女神を圧倒していた。
「さて、追いかけっこはおしまいだよ?時間がないんだ」
アンサズがシックススレイブを放ち印を結ぶ動作をすると、僕達は爆発し、青色の宝石が露になる。
その宝石を、アンサズは握り、
「フィナーレだよ」
そう言って握りつぶした。
宝石は粉々の灰になり風に吹かれていく。
ヴァルキュリアは、光の槍・ホーリーランスを放つ。
光の槍と炎の女神が放つ火炎はぶつかりあい爆発を起こし、辺りは黒炎に包まれた。
炎の女神が、周囲を確認していると、その爆炎の中から、眩い光が現れる。
眩い光は、あっという間に炎の女神を包み込むと、ヴァルキュリアは上空で空間に穴を開けていた。
「ちょっと大技いくわよ?」
炎の女神の周りに描かれる、魔方陣。
そこから現れたのは、時空を司る門だった。
「時空の力、受けてごらんなさい!」
その門から、吹き寄せる強大な衝撃波は炎の女神の力でも防ぐことは出来ず、彼女はそれに飲み込まれ消え去っていく。
炎の女神の本体である、宝石も衝撃波に耐えれず砕け散ってしまった。
「・・・残り、2分・・・!」
光の女神は、消え去る人形達を前にして冷静だった。
それは、もう残り少ない時間で何も出来ないとわかっているからだろうか。
しかし、2人は諦めて居なかった。
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