未来のために。 

「く、しつこい連中ね・・・!」

リズナが後ろから追ってくる女神達に言う。
女神達がこちらを追いながら攻撃をして来ていた。

「おい、そんなの構ってる場合じゃない!さっさと行くぞ!」

スリサズがそう言うと、先には既に出口が見えていた。

「リズナ、ちゃんと赤道付近に入り口を繋いだんだろねぇ!?」

「計算上はね。けど、結果はわからないわね」

アンサズとリズナのやり取りを見ていたウルズが時間を確認した。

「11時40分か・・・。まだ時間はある・・が、余裕とは言いがたいか・・・」

「出るわよ!!」

異空間から飛び出すと、リズナが女神達に反撃に出る。
その攻撃に、女神達が一斉に散る。
そして、リズナがウルズに言った。

「ここは私が引き受ける、あなた達はライクレットの所へ!!」

そう言って、リズナはシャイレニングレイを3つ召喚した。
そして3つの光の玉を操り攻撃を開始する。

「ウルズ、スリサズ、先に行くんだ」

アンサズが、リズナの戦う姿を見て言葉を口にした。

「アンサズ?」

「あの子、1人じゃ女神5体はきついだろうからね。僕も彼女と一緒に戦う事にするさ」

そう言って、ライフルを構える。

「さあ、早く行くんだ!ここからなら、あいつの所までそう遠くないからねぇ!
こいつらを片付けた後すぐ追いついてやるよ!」

「ああ、すまない・・・2人とも。行こう、スリサズ・・・・!」

ウルズとスリサズは、ライクレットの所へ向かう。
残された2人は、背中合わせになりお互いを気遣った。

「別に、そんな気を使わなくても良いのに?」

「勘違いしないでほしいねぇ。君がやられたら、どうせこいつらは僕らの方にくるからね。
ならさっさと片付けた方が良いと思っただけさ」

「あらあら、それはまた随分と信用がないわね」

「さ、無駄口叩いてる暇があるなら、手を動かしてくれよ?」

「はいはい、じゃあ、行くわよ・・・!」


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