水の女神と、土の女神を相手にするアンサズがある事を考えていた。
それは、アイリスが吸収されたときに消えた起動兵器「アポカリプス』のことだった。

―こいつら、早くなんとかしないとまずいかもねぇ・・・・

アポカリプスはどこへ消えたのか。
アンサズには、大よそ予想はついていた。

敵が本拠地に乗り込んできていると言うのに、そこへ現れず別の場所で転移すると言うことは彼にはもっと別の目的があると言う事。
この空間に来る前に戦ったシュヴァルツが言っていた『異次元爆弾』と言う言葉。
2つのトリガー即ち、アイリスとレイティスはあの起動兵器に吸収された。
もし武装に、『異次元爆弾』があるのだとしたらシュヴァルツの言っていた赤道へ彼は向かったのかもしれない。

―だとしたら、こんなところでモタモタしてる場合じゃない・・・!

アンサズがそう直感した。

「リズナ、ウルズが戻ったら直ぐに外界へ戻るよ!!」

「どういう事!?こいつらはどうするのよ!?」

「あの起動兵器は、どこかへ転移していた。ここに来ないなら、奴はどこへ行ったと思う!?」

「!! まさか!?」

その2人の会話に、シャイルが笑う。

「ようやく気づきましたか、愚か者達よ。
ライクレット様は、この世界を終わらせる為、アポカリプスと共に外界へ向かわれました」

「チィ!やっぱりか・・・!」

「クッ、じゃあこいつらの本当の目的は足止め!?」

リズナとアンサズがそう言うと、シャイルは更に高い声で笑う。

「そうです。今頃、アポカリプスは異次元爆弾の使用の準備を進めている事でしょう。
あなた方の負けです。諦めて、ここで散りなさい・・・!」

シャイルがそう言った瞬間、女神4機が一斉攻撃を開始した。
3人が応戦しようとした瞬間だった。


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