「これは・・・、まさかお前達はこれが狙いで!?」
「そうです、アイリスはこれを起動するための核。
神兵器アポカリプスは、彼女達をエネルギーに変換し、起動するのです。
彼女達を野放しにしていたのも、家畜は放し飼いにした方が育ちが良いのと同じ事・・・・・」
シャイルの言葉に3人は、怒りを爆発させる。
「酷い・・・。心のある彼女達を、起動源に使うなんて・・・!!」
「君たちは、本当にお仕置きが必要なようだねぇ・・・・!!」
「お前達は、絶対に駆除する!命乞いなんかしても、地獄の果てまで苦しんでもらうよ!!」
そんな3人の様子を見てシャイルは嘲笑った。
「なぜそのように怒るのです?彼女達は、かつて自ら望んだのですよ。
あの2人は、死ぬ寸前の所をライクレット様に協力すると言う契約のもとライクレット様に救われました。
その協力の結果がコレであっただけの事です」
「だからって!こんな事許されると、おもってるの!?」
「ええ、特にレイティスはライクレット様を好いていましたから。ライクレット様のお役にたてるなら、と喜んで承諾しましたよ。
・・・・・・しかし最後だけは約束と違っていましたが」
その淡々と言葉を紡ぐシャイルにスリサズが、怒鳴った。
「黙れ!!そんなの全部お前達の勝手じゃないか!!」
「黙るのはお前です、異質物。
お前達にこの世界が救えるのですか?この世界が守れるのですか?」
「なんだって!?」
「お前達、人間に任せていたせいでこの世界はここまで衰退し、壊れてしまった。
だから、世界をこれ以上壊さないために、これは必要な事なのです」
アンサズがその言葉に、言う。
「へぇ、それの為にアイリス達をこうする必要があったって言うのかい?笑わせてくれるよ!」
「アイリス達も、世界を救うため、守るために自ら犠牲となったのです。
私は彼女達に、尊敬に値する感情を覚えます。あなた達にそれができますか?」
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