Love Forever 「2人のキモチ」 
神殿は激しい揺れと、外で起きている戦闘の衝撃で徐々に崩れ始めていた。
神殿の最深部では、巨神・アポリプスが起動の準備を進めていた。

光は、5つあった光は確実に数を減らしていた。

そしてまたひとつ。

水晶の中へ取り込まれていく。
次の色は、赤色。

水晶は、赤に染まった。
アイリスの体は赤く光、また少し彼女の体が薄れ行く。

薄れていくのは、足元からで薄れて消え、消えた体は水晶に取り込まれていく。
水晶は、巨神アポカリプスに繋がっているようでぼんやりと青白く輝いていた。

アイリスを取り込む度に、アポカリプスが発する光は強くなって行った。


「もう少しだよ、もう少しで世界は生まれ変わる・・・・」






「どこだ、何処に居るんだ。アイリス・・・!」

神殿が崩壊を始めたことがウルズを徐々に焦られ始めていた。
大きな揺れだった。

壁が崩れ、壁に大きな穴が開く。

「!・・・時間がない・・・・ッ」

そんなときだった。
ふと後ろを振り返ると、大きく開いた壁から下へと続く階段が見えていた。

「これは・・・・」

ウルズは、確信する。

―この下に彼女が居る


ウルズは、最深部を目指した。
愛すべき少女の居る場所に


[ 184/240 ]

 

INDEX

[しおりを挟む]



「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -