Bis schwarz als weiß, mit Liebe 
思いは、全てを貫ける。
信じる心、愛する心。

小さな光さえ、どこかに持っていれば。

人は、どんな闇にも勝てる。

いや、光を失ってしまっても、

差し伸べてくれる誰かが居れば、どんな闇。

どんな絶望にも、人は打ち勝てる。



まばゆい光が辺り一帯を包んだ後、その光はキラキラと大地に降り注いだ。
そんな降り注ぐ光の中、シュヴァルツのヴァルキリー・ダークナイトは膝をつき、一人の少女がよろよろと降りてきた。
リズナも、ヴァルキュリアから降りて、駆け寄り問いかける。

「シュヴァルツ…」

「あなた達…、私に打ち勝つなんて…」

「シュヴァルツ、あなたは…何故こんな事を…」

シュヴァルツは、重く冷たくつぶやく。
それは必死に涙をこらえているようにも聞こえた。

「私は…私には、絶望しかなかった…!
神との戦いの最中、仲間が次々とやられて行く中で私は仲間に別の次元へ逃がされた」

「…」

「仲間を置いて、一人だけ…!一人だけ生き延びた…!」

「シュヴァルツ…」

「あいつらは、私の世界に突如現われて、世界を一瞬で
滅ぼした…。あなた達のように抗う暇なんかなかった!!…だから、私は…」

「だから、僕達の世界が羨ましかったから自分で滅ぼしてやろうと
思ったわけかい?」

アンサズがそう言うと、シュヴァルツは首を横に振る。

「違うわ…、抗う暇もなく行きつく先には絶望しかないなら、
最初から絶望していたほうが良いと思っただけよ…」

「そんなの間違ってるだろ!」

「実際私には絶望しか残っていない。
あいつらが異次元爆弾を使ったらこの星は一瞬で灰になる…」

「抗う暇も無く…か?」

ウルズが尋ねる。

「ええ。そしてあいつらは異次元爆弾を使うための
トリガーも揃えられた…・」

「それって…」

「人形の光よ」

ウルズが声をあげる。

「レイティスがなったあの光か!?」

「もうこの世界はおしまいよ!…全て無に還され、絶望が飛来する!」


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