「シュヴァルツ!」

リズナが、スリサズの横から、シャイニングレイと共にシュヴァルツへ斬りかかった。

「戦乙女…!」

「あなたは何故、この星を滅ぼそうとするの!?
確かに、あなたの世界は滅んだのかもしれない。けれどこの星は関係ないでしょ!?」

「黙れ!弱いお前達に、何が分かる!?」

「ええ、分からない!あなたの絶望は私にはわからない!!
でも、あなたの絶望とこの星は関係ない!!」

「…関係あるんだよ…!」

「! どういう…!?」

シュヴァルツの言葉に、リズナが問おうとするとシュヴァルツはそれさせず猛攻撃を仕掛けてきた。
シュヴァルツが召喚した黒い球体が無数の光線を放ち、雨のように降り注いだ。

「リズナ!!」

イーグレットたちは、それを出きるだけライフルで打ち落とす。

「ち、キリがないよ!!」

「リズナ、どうしてるんだい!?」

アンサズがそう言うと、ウルズはリズナの方を確認した。
光線はリズナのヴァルキュリアに無数に降り注いでおり、爆炎で周りが確認できない状態だった。

「く、様子が確認できない…!」

その様子を、シュヴァルツは笑いながら見ていた。

「ん、く、あははは…!
そうよ、お前は弱い。弱すぎる…!弱い者などこの世に要らない…・!」

爆炎は灰色の煙となり、空を覆った。
薄れいく灰色が、シュヴァルツの、イーグレット達の目に映りこんだ瞬間だった。

「!」

煙の中から姿を現したのは、

気高き聖騎士。
純白の戦乙女

「…シュヴァルツ
確かに、私はあなたより弱いかもしれない。
だって、私はあなたみたいに本当の絶望を体験した事はないし、あなたより経験も少ないもの。
けれど、私はまだその絶望に囚われてない…!まだ未来を信じてる…!」

クラスチェンジした、ヴァルキュリア・パラディンが純白な翼を広げる。

その白は汚れなき色。
まだ未来を信じる光の色。

「…未来を信じてる?
神を目の前にして、まだそんな甘いことを言っているの?
…でも、いいわ。私もそうだったもの…。けどねぇ!」

シュヴァルツのヴァルキリー・ダークナイトが、漆黒の翼を広げる。

「そんなもの直ぐに絶望に変わる!!!」

その色は、絶望の色。
希望から、堕落した色。

「けど、安心するがいい。
神が絶望を連れてくる前に、私が奪い去ってあげるわ…!
その希望を!!!」

「やれるものなら、やってごらんなさい!!
教えてあげるわ!絶望からだって、人は這い上がれる事を!!!」

「戯言を!!」

白い戦乙女と、黒い戦乙女が高鳴りあい剣を混じらせる。
剣同士が火花を散らし、戦乙女達の魂がぶつかり合う。


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