感情は交差する 
ここは、神が拠点とする空間。
一人の少女が、とある機動兵器の前に立っていた。
その表情は、どこか淋しげで、切ない。

「レイティス」

そんな少女に後ろから声をかける少年がいた

「はい」

「本当にやるのかい?」

「・・・はい」

「そう・・・」

少年はどこか切なげな表情をしているようにも見えた。
しかし彼のそんな僅かな変化には気付かず、レイティスはそう言うと、自分の目の前にある「ソレ」を見つめた。

「これがあれば、私は必ず・・・」

そして、小さく「彼」を呟く

「ライクレット様・・・」

少女は、胸を抑える。

「私は、あなたのために・・・・」

この呟きは彼に届いただろうか。
少女は、彼の為に機動兵器に乗り込んだ。


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