ウルズが目を閉じて思い出しながら言う。

「僕も最初に見た時彼女達に見覚えがあったんだ。今ようやく思い出したよ。
彼女達を見たのはフェフの残した廃棄処分マシンナリーチルドレンのデータの中だ。」

ウルズの発言にリズナが納得し、更にスリサズが付け加えた。

「なるほどね、あの子達を作ったのはイーグレット=フェフか。それで納得がいったわ、レイティスの発言した言葉がね」

「廃棄したマシンナリートルドレンを回収し、更なる改良を加えてアイリスたちを作り出した・・ってことか」

スリサズがそう言いおえると、リズナは

「まぁ、良いじゃない?あの子達の正体がなんであろうと。仲間って事には変わりないわ。
それに兄弟って分かった方が尚更やる気でるでしょ?」

彼女の言葉に、スリサズが最も早く反応しその後にアンサズが続いた。

「ああ!当たり前だっ!僕達マシンナリーチルドレンを、根本的にコケにしてくれたんだ。
もう土下座だけじゃ済まさないよ!」

「そうだねぇ、僕らの兄弟をこんな目に合わせておいて、生きていられるなんて思ったら大間違いさ」

2人の自信満々な発言に、ウルズは完全に落ち着きを取り戻していた。

「決定だね。恐らく神はどこかの異空間に潜んで居るだろう。リズナ、ヴァルキュリアの能力で探し出せるかい?」

ウルズがそう言うとリズナが返す。

「やってみなきゃなんとも言えないけど、やってみるわ」

彼女が、探し出す事が決まった所でスリサズが、やる気満々な声で言った。

「よしっ!そうと決まれば、早速準備するかっ!」


自分の正体に、戸惑いを隠せないアイリス。自分の正体を明確に受け止め、真実を直視するレイティス。
そして2人の正体を知り、それでも仲間として、兄弟として、助ける事を誓うウルズ達。

操り人形達の糸は徐々に切れ、それは仲間達の絆として繋がっていく。


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