「それにもうそろそろ教えてあげてもいいんじゃないかい?
君がこの世界の自分自身を狙うわけもさ」

すると、シュヴァルツは

「…黙れ!!」

そんなシュヴァルツと、ライクレットのやりとりにリズナは。

「やっぱり…そうだったんだ。あれは確かに私だった・・・。」


絶望に苦しむ人々。
悲しみに覆われた世界。

それを必死に抗う、4つの機神。

そして、次々と倒され、最後の1つになる希望。

抗っても抗っても、届くことのない力に。
仲間が倒れていく姿を、あなたはただ見ているだけしかできなかった。

そして、最後は仲間達を置いて、別次元に飛ばされる。

それが私の見えたヴィジョン。

そして、リズナは叫んでいた。

「シュヴァルツ!!あなたは…!」

「…黙れっ!黙れっ!
何も出来ない、誰も守れないお前の言葉など、聞きたくはないッッ!」

すると、ライクレットは笑う。

「ははは!これはいいや。
シュヴァルツ、君もいずれわかる日がくるよ。あの世界はあれでよかったとね」

そういうと、ライクレットはシャイルに合図を出す。
すると、シャイルは空間に再び穴を空け、神々の空間に戻って行く

アイリスが思わずウルズの名前を叫び手を伸ばした。

「ああ、ウルズさん!ウルズさんっっ!」

「待て!!
アイリスッ!アイリスッ!」

ウルズも必死に手を伸ばす。
しかしその手はあと少しあと少し届かない。


そんな中、シュヴァルツが去ろうとした瞬間であった。
リズナがシュヴァツルに問いかける。

「まって、シュヴァルツ!」

「…私はあなたが嫌い。弱い自分が嫌い。」

そう言うとどこかへ飛び去ってしまった。
ウルズはアイリスが消えた空間を見つめ、リズナはシュヴァツルの飛んでいった空を見つめていた。
この場に居た全ての者がお互いのやるべきことを、明確に覚悟した瞬間だった。


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