「な、なにを言ってるの、レイティス・・・?」

アイリスが、レイティスに問いかける

「アイリス、あなたはまだわからないの?」

冷たい声だ。いつもとは全然違う。
そんな声や表情、そして彼女から飛び出る言葉は全然アイリスには分からない。

「な、なにが・・・?!」

すると、ライクレットがにこりと笑い

「はは、やっぱり気づいてなかったか、アイリス」

「え?.・・・何・・・?」

すると、ライクレットはレイティスに話かける。
それは、アイリスが全く知らない状況だった。
レイティスは何を言っている?
ライクレットは何を…?

「レイティス。教えてあげて。自分が何のために生まれてきた存在かを」

「はい、ライクレット様」

レイティスは、ゆっくりと話始める。
アイリスと、レイティスという者の正体を



「アイリス、・・・私達はライクレット様により、新たな命を与えられ作られた人形。
この星を監視するためにライクレット様により命を授かった」


「!?」

レイティスの言葉に、ウルズ達全員が耳を疑う。
そして、アイリスがその言葉を聞いて、顔を凍らせた

言葉に出来ず、口を開けたまま…
そして、アイリスがしゃがみこんだ。

「・・・そ、そんな・・・」

「本当よ」

すると、ライクレットがアイリスに手を伸ばす。
その表情は優しそうに見えて、何かが違う顔だった。

「アイリス、もう君の仕事は終わった。
さあ、帰ろう?僕のところへ帰っておいで」

手を伸ばすライクレット。
その傍にいるレイティス。

2人の言っていることは全く分からない。


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