リズナはアンサズとスリサズと一緒の部屋で今後のことを話していた。

「で、君達はこの戦いが終わったらどうするの?」

「僕は逆にお前に聞きたいよ」

スリサズがそういうと、リズナは自信げに言う。

「私は、帰れる予定だから問題ないわ」

「はあ?どうするんだよ?」

「ヴァルキュリアの力をつかってちょちょいっとね」

そんなリズナの様子に、アンサズがいつもの調子で

「なるほどね。
ま、帰れなかったら僕達が面倒見てやるよ。死ぬまで働いて貰うけど」

「帰れなかったらお願いするわ」

そうリズナが言った後、彼女の顔は真剣になる。

「…今まで以上に激しい戦いになるでしょうね」

「ふん!何を今更言ってるんだよ」

「ああ、けど僕らは負ける気なんかないよ?」

相変わらず強気な2人に、リズナは呆れ気味に

「ほんと、どこからその自信はくるんだか」

「相手の戦力はかなり残ってるからちょっと苦戦するかもしれないけど
そんなの、1人残らず、僕が片付けてやるさ!」

スリサズがそう言うと、リズナは

「…でも、シュヴァルツと神が同時に出現したら、危険よ。
自信たっぷりなのもいいけど、少しは緊張感を持ったほうがいいんじゃないかしら?」

「君は心配性だねぇ?どっちも、僕らが倒してやるさ、大船に乗った気持ちでいてくれよ」

「…ほんとにどこからくるんだか、あんまり調子に乗ってると痛い目みるわよ」

リズナがため息をつきながらそう言うと、スリサズは余裕の笑みをこぼし

「その時さ、その時さ!僕達を誰だと思ってる?」

「誇り高い新人類のマシンナリーチルドレンさんだったわね」

アンサズも、いつものニヤケ面で自信げに言い放った。

「そうだよ?負けるわけないだろ?」

リズナは、そんな2人をいつもの調子で聞き流した。

「はいはい」

2人と1人はこんなときでもいつもの調子だった。
それはお互いの信頼からできる事なのだろう。




そして、作戦の日が迫る。
作戦開始時間 11:00:00

戦闘メンバーは起動兵器に乗り込んでいた。
ウルズは他の面子を確認する。

「そろそろ時間だね。お前達準備はいいかい?」

「ああ、もちろん!」

「ベルゲルミルの調子も問題ないよ、いつでもいける」

「リズナはどうだい?」

「問題なしよ」

「了解した。アイリス、作戦指示を!」

ウルズの要請でアイリスが通信で作戦を指示を出す。

「では、これより「神誘き出し作戦」を決行します!
上手く行けば、これが最期の戦いになるかもしれません!皆さん気を引き締めて!」


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