そして補給物資が届き、格納庫ではリズナが作業に取りかかっていた。
「で、今リズナはそのラプラスコンピューターと格闘中って訳かい?」
「そのようだね」
「まぁ、どうでも良いけど、なんで格納庫でやるんだよ。邪魔で仕方ないぞ」
イーグレット3人が、そんなリズナを隅でみまもっている。
「ヴァルキュリアのミスティックを使う為だ。
ミスティックを使用しなければラプスコンピューターが動くか不安だからね」
「で、しかもT-LINKシステムまで使うと?」
「プラーナという物を、念動力で応用する。
プラーナを使用するためのシステムがない僕らにはそれに頼るしかない。」
「プラーナの使い方がわからないからTーlinkシステムと、予知で
無理矢理ラプラスコンピューターの性能を引き上げるなんて無茶な事考えるよねぇ…」
アンサズがそう言ってリズナを見ると彼女の身体には沢山の器具がついている。
スリサズがそれをみて
「頭に色々つけてるけど…あれは大丈夫なのか?」
「体に負担は相当かかるだろうね・・・。
しかし、神がいつ現われるか分からないとなると僕らも作戦が立てづらい。
毎回、先行を取られては勝率は確実に下がる」
ウルズが心配しつつ、神についてそう述べる。
「だけど、アレ本当に当てになるのかい?」
「分からない。
だが、何もしないで待つよりは確実だと思う。その為には彼女に頑張って貰わなければならないね」
「勝つため・・か」
「ああ」
リズナは、器具をつけ、ラプラスコンピューターの為に用意されたカプセルに入っていた。
隣には念動力増幅装置があり常に起動していて、後ろにはラプラスコンピューターの為の
ヴァルキュリアが待機していた。
「・・・・」
精神を集中させる。
体から沸きあがるようなイメージをする。
実際の所魔力なんて使い方は分からない。
念動力と同じようなやり方でやってみたが、1度目は失敗に終わってしまった。
2度目は、ミスティックを使う時のように精神を集中させたが、
ラプラスコンピューターは起動はしたものの意味不明な単語を並べるだけに留まってしまった。
そして、今3度目の挑戦中である。
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