35話 勝利への道しるべ 
ライトは、艦内を走り回るある少女を捜していた。

「あ、ここに居たんだ、レイティス・・・・」

レイティスは、機体の整備中にライトから話しかけられ振り向いた。
そこには、笑顔のライトが立っていた

「・・・・ライト?一体なに・・?」

「ううん、特に用はないんだけど、君の仕事を見てみたくて!一体、どんな仕事なのかなって!」

「・・大した仕事じゃない」

「そうなの?」

そう言うと、レイティスは仕事を始める。その様子を笑顔で見つめるライト。
すると、レイティスはライトを見て、自分の仕事の話をした。



ウルズ達は、ブリーフィングルームに集まりなにやら会議を開いていた。

「はいっ、月の皆様から補給物資が届く事になったんですっ」

「へぇ、一体何が届くんだい?」

アンサズが、アイリスに訪ねるとアイリスはあんまり分かってなさそうな口調で

「え、っと確からぷらすこんぴゅーたー?とT‐LINKシステムだとか・・・」

「それ本当?」

リズナはその代物が何か分かったようだ。

「はい、間違いないですっ」

「なんだよ?ラプラスコンピューターって」

リズナが知っていそうだった為、スリサズが彼女に尋ねると彼女は

「ラプラスコンピューターって言うのは、地底世界ラ・ギアスの技術だと仲間から教わったわ。
あなたと最初に会ったときに、保護してた人達いたじゃない?」

その言葉にウルズが

「…確か、ウェンディ・ラスム・イクナート達の事か?」

「ええ、あなた達が保護してくれた人達はラ・ギアスの人達なの。
彼女達から色々教わったから、ある程度は知っているわ」

その言葉にスリサズが言う。

「で、地底のものがなんで月で見つかるんだよ?」

「そんな細かい事は知るわけないじゃないの。
でも、あのコンピューターがあれば、ある程度の予測、解析なんかは簡単にこなせるはずよ」

その発言にウルズが疑問に思ったことを発言する。

「…そんなに簡単に使用出来るものなのか?」

「…簡単とは言ったけれど、少し問題があるのよ。」

“問題”と言う言葉にアンサズがは反応する。

「簡単なのに、問題?どういう事なんなんだい?」

「ええ…。地底世界の技術は、プラーナっていうものと魔力でほとんど動いてるらしいの。
地上の世界には、そんな仕組みはないから、そこが怪しいわね」


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