そして前線ではウルズは、女神達を対峙していた。

「女神達。…覚悟はいいかい?」

ウルズは低い声で言う。
するとアースラは高々に笑い

「ぎゃはっは、覚悟だってェッ!?
それはアンタ達の方だろォッ!?」

すると、ウィンドも

「そうよぉ、私達にそんな覚悟要らないわん。
死に覚悟なら異質物達がしな!」

余裕の笑みを絶やさない2人にウルズは、問答無用で攻撃を仕掛けた。
ウルズ達は、アースラとウィンドに向って行く。

「ふん!生意気ね!!」

ウィンドは風を体に纏わせ、
スリサズに突進して行く。
すると、スリサズはそれを受け止める体勢に入ると、
2機は激突した

「っ!生意気な、人形が!!!」

「お前達こそ
やることが卑怯なんだよ!!」

スリサズは、そう言うと出力を上げる。
すると、ウィンドを少しずつ押して行く

(何だ、この力…!?)

「はあッ!!」

「こんなので、私はーーーッ!!」

スリサズは、そのまま出力を全開にすると、
懐に飛び込み重力を纏わせた拳でウィンドの胴体を貫いた

「ひゃあっ!!」

胴体を貫かれたウィンドは、
そのままよろめくと撤退しようとするが、
それを見逃すマシンナリーチルドレンではない。
アースラと交戦していたアンサズが、すかさず追撃に入る。

「逃がさないよ!!」

アンサズはシックススレイブを放つと、
重傷を負ったウィンドは
その攻撃に避ける事ができず直撃する。
その姿を見た、アースラが、ウィンドの名を叫んだ。
そして、ウルズがアースラを倒すため攻撃を開始する

「他人の事を心配している余裕はないよ」

「チィ!!」

「6つの僕達よ。愚かな敵を討て!」

「愚かなのはお前の方だヨォ!
そんな攻撃か効くわけェ…!?」

効くわけないと言いかけた瞬間だった。
アースラがその異変に気づいたのは。
シックス・スレイブの攻撃に当たったところが、
変異を始めている。

「こ、これはァ!?」

「マシンセルだよ
君の機体は後数分も持たない内に分解される」

「チッ!
じゃあ、その前にアンタを殺すまでだよォォォッ!!」

「君にできるかな?」

「死ねェェェッ!!」

しかし…

「!?」

「熱くなりすぎね。周りはちゃんと確認した方が良いわ」

リズナが光の球体による
光線でアースラを拘束したのだ。

「小娘ェェェッッ!!!」

「余裕を見せても、
周りが見えていないのでは意味がないのよ、女神様?」

アースラのマシンは、みるみる分解されていく。

「ちきしょォォォォッ!!!!!」

アースラは、消滅していった。

「約束どおり
女神を倒したよ…ライト」

ウルズはライトに優しく話しかけた。






「シャイル。
アースラとウィンドが異質物にやられたようやね」

「…そのようですね」

「どうするんや?」

「所詮2人はその程度だったと言う事です。
変わらず、再生を実行します」

「そうか。
…ライクレットさまは?」

「今は、重要な仕事の真っ最中です。」

「そか。
じゃあ、ウチは再生をしてくるさかい。
後頼んだわ」

「わかりました…」


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