食堂では、前回の戦いの話と少年の話をしていた。

「あの少年が目覚めたのか?」

「ええ、さっきまでは凄い錯乱していたけど
今は落ち着いて眠ってる。」

「目の前で、
両親を殺されれば無理もないだろうね。」

ウルズは、コーヒーを一口飲む。

「…彼の精神状態が心配ね」

「うん。」

「所で、リズナ君はもう大丈夫なのか?」

「ええ、おかげさまでね。」



アイリスは少年の事が気になり、病室へと入って行く
すると、少年は目覚めており、
ぼっと窓の外を眺めていた。

そんな少年にアイリスは、話しかける。

「あ、あの…っ」

「…」

「あのっ!」

ぼうっとしていたのかようやく気づく少年。

「…あ、君…」

そんな少年にアイリスは、一礼をして

「この間は、
そ、そのありがとうございましたっ、
えっと、…大丈夫です…?」

「…うん。」

「それはよかったですっ。
あのお名前…
おしえてもらっても良いですかっ?」

少年は、ぼそっと答えた。

「…ライト…」

「ライトさんですねっ
私はこの艦の艦長を務めてます、
アイリス・フォルティッシモですっ」

「アイリス?」

「はい。今後よろしくお願いしますっ」

アイリスが笑顔でそう言うと、少年も少しだけ笑った。

「…よろしくね。アイリス」



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