「ウルズ、アンサズ、来るよ!」

ウルズ達は、数の多い
エアーズ・ピクシーを1機ずつに確実に
仕留めていく。

「数が多いねぇ!切りがないよ!」

アンサズが、ライフルを2つ構え、乱れ撃つ。

「じゃあ、ボスをやれば良いさ!」

スリサズが、シックスレイヴをウィンドに放つ。
すると、ウィンドは部下を盾に防御する。

「ふふん、どこを狙っているのかしら」

「ちっ」

「こいつらに構ってる暇はないんだけどね…
早く生存者の確認に行きたいんだが…!」

ウルズが、ビームソードで切りつけ
マシンナリーライフルを敵に撃つ。

すると、ウィンドが更にエアーズ・ピクシーを呼ぼうとする。
しかし

「ウィンド…、もうそこまでで良い」

「あらん?
その声、シャイル?」

「目的は果しました。
帰ってきなさい」

「えー、せっかく良い所だったのにん」

「ライクレット様の命です。
従いなさい」

「わかったわよぉ、よかったわね
あなた達!」

ウィンドとエアーズ・ピクシー達は撤退して行くのを確認すると、
3人は急いで街へ降り立つ。

「生存者は…!」

ウルズ達は、街を探し回る。
しかし焼け野原と化した街には誰も生存者は見つからない。
あるのは、黒く残ったかつてヒトだったもの、赤く染まったかつてヒトだった物だけだ

それでも彼らは諦めずに探し回る。

「どこにもいないよ!」

「僕達がもう少し早く来れていれば…!」

探しても探しても、目に入るのは同じ物だけだった。


ウルズ達が絶望しかけた瞬間近くで物音がする。

「!」

「…けて。」

声だ。
ウルズ達は確かに聞いた。

「どこにいる!?」

「たす・・け…」

「ウルズ、この下だ!」

スリサズが叫ぶと、
そこには血だらけの手が見えていた。
スリサズは瓦礫を持ち上げる。

「…!」

そこに居たのは、
15歳くらいの少年。
この前アイリス達と出会った少年だった
少年は意識が朦朧としており、
必死に助けを求めていた。

「おい、大丈夫か!?」

「…はぁ、はぁ…っ、うあ」

「しっかりしろ!」

「完全に危険な状態だ、
急いでイクズスへ…!」

急いでイクズスに、
少年を運ぶと緊急の手当てが行われる。
かなり危険な状態だが、少年は奇跡的に一命を取りとめる

「なんで…なんでこんな事に…!」

アイリスが泣く。

結局焼け野原と化した街で、
助かったのはあの少年1人であった。
イクズスでは、神への怒りと、
間に合わなかったことへの後悔が渦巻いていた



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