「見て見て!レイティス。これ可愛いよっ」

アイリスは、店の品物を見てはしゃぐ。
それを見ていたレイティスは恥ずかしそうに

「アイリス、声が大きいって…」

「あ、あっちのも可愛い!」

アイリスは、そう言うと向うの店に走って行く
レイティスは、それを追いかける。

「レイティス、ほら。こ…」

ドンッ!

アイリスが障害物にぶつかる。

「いたっ…、あ、すみません…」

アイリスが、障害物の方を見る。
すると、そこには、15、6歳くらいの少年が立っていた

「こちらこそ、すみません。
余所見をしていたから…」

少年は、転んだアイリスに手を差し伸べてくれる。
アイリスはその手を掴み起き上がる

「あ、ありがとうございますっ」

「ううん、良いよ。お互い様だから」

すると、後から追いかけてきたレイティスが

「!…アイリス、大丈夫?
ちゃんと前を見ないから」

少年は、二人を見てにこりと笑う。

「君達二人は、旅の人かな?」

「あ。はいっ
この街に少しの間滞在してるんですっ」

「そうなんだ。
僕はこの街に住んでるんだ。
この街は良い所だからゆっくりしていってね」

「はい!ありがとうございますっ」

「じゃあ、僕、買い物の帰りだから行くね。
また会えると良いね」

「はい、またご縁があれば!」

そう言うと少年は手で挨拶し去って行く
アイリス達も一礼し、さようならの挨拶をする

「良い人だったねっ!」

「そうね。それじゃ、そろそろ戻りましょ」

「うんっ」

二人は、イクズスに帰る途中ウルズ達に会う

「おやおや、君達、もう帰るところかい?」

「あ、ウルズさん達。
今帰るところですっ」

そう言うとウルズも

「僕達も帰るところなんだ。
一緒に帰ろうか」


イクズスが滞在して、2日が過ぎた。
イクズスは出発準備をし出発する。

「大きな街だったのに…カップラーメンが置いてないなんて…」

リズナが、窓の外を見ながら嘆く。

「仕方ないじゃないか、それ新西暦の食べ物だろ?」

アンサズが、そう言うと、スリサズが笑いながら

「ほんと残念だったな!」

リズナが、
後惜しそうにもう遠くなり小さくなった街を見る。
すると、ある異変に気づく。

「…?…あれは…煙?」

「煙だって?」

スリサズとアンサズも窓を確認する。

「本当だ…!」

「さっきの街からか!?」

マシンナリーチルドレンの人を凌駕する瞳では、
それはしっかり確認できた。
街から登っている煙の原因は、
大量に空を舞う機動兵器だった。


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