「そろそろ着きますね。
みなさんもうすぐ街ですよーっ」

イクズスは次の街に
着くと暫くの間自由時間となった。
クルー達は交代で街に気晴らしに出て行く
そこはとても大きな街で
バザー、デパート、商店街などの
ありとあらゆるものが揃っていた


「アイリス、次自由時間でしょ
どうするの?」

レイティスがアイリスに話かける。

「私は街に行ってみようかなって。
地球の街は興味あるし。
レイティスはどうするの?」

「…私もたまには行ってみようかしら。
一緒に行ってもいい?」

「もちろんだよっ」

そうして2人は、街に出掛けていく


スリサズと、アンサズは、
からかってやろうとリズナの病室に来ていた

「おやおや、残念だねぇ、リズナ」

アンサズのにやついた表情に内心むかつきながらリズナは言う。

「なにが?」

「こんな大きい街なのに1歩も出歩けないなんて。
哀れだよねぇ」

「…まさか、あなた達
それを言うためにわざわざここに来たわけ?」

「可哀想だな!
じゃあ、僕達は出掛けてくるよ!
君はここでお留守番しているんだね!」

こいつら明らかに嫌がらせに来ている。
そう思いつい口に出してしまう。

「…むかつく…」

そんな2人が退出したあと
入れ替わりに、ウルズは入ってくる

「リズナ、これから外に行こうと思うんだが、
何か必要なものとかあるなら…」

「ウルズ、あなた…・・!」

嫌がらせに来た2人と違い、この子は明らかに親切できている!!
と、思い感動するリズナ
ウルズは2人がまさか嫌がらせに来ていたとは知るはずもなく、きょとんとしていた。

「…?」

「ップ、ラーメン…」

ウルズは、きょとんとしている間にリズナがなにやら小さな声で言っている。

「?」

小さく聞こえた言葉に
ウルズは頭に?マークがついていそうな顔をした

「もう!聞こえなかったの!?
カップラーメン!カップラーメンよ!」

「…カップ…ラーメン?」

聞いた事がある。

新西暦時代の、
『れとると』やら、『れいとうしょくひん』と
言う物の親戚のようなものだ

お湯を入れ、数分待つと中の物がほぐれ食べれるようになるという。

アースクレイドルでも、人口冬眠が始まった初期の数年間は
食料として『ラーメン』と言うものがおいてあったと聞く。

「わかった。見てくるよ」

ウルズの言葉に
リズナはガッツポーズをして、とても嬉しそうだ。

(そんなに好きなのか…?)

「しょうゆ…いや、塩…。やっぱとんこつで!」

「あ、ああ…。わかったよ」

「ありがとう、楽しみにしてるから!!」

「じゃあ、行ってくるよ。」

ウルズは、そう言ってスリサズやアンサズと出掛けていった。

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