「ウルズ!?」
「その体では死ぬだけだよ…!」
ウルズのベルゲルミルに衝撃波がHITする。
最初の内は、マシンセルで再生していたが、
試作型のマシンセルでは徐々に再生が追いつかなくなって行く。
「…ウルズ。どきなさい!」
「いや、どきはしない。
仲間を守る。決めたんだ…!」
「!?」
私なにしてるんだろう。
私は…!
彼らはこんなにも必死で…!
ウルズのベルゲルミルの装甲が徐々に剥がされて行く
「…人形のくせに…生意気だよ…」
シュヴァルツが衝撃波の威力を上げると
ベルゲルミルの装甲は徐々に剥がれていく。
リズナはまだ迷っていた。
“アレ”を使う事に。
その時だった。
どこからともなく響く声―…
『あなたはそれでいいのですか?』
! この声は…
『あなたの意思はそれほど弱かったのですか?』
私の意思…?
『あなたは、あなたが持てる力で何がしたいのです?』
私がしたい事…?
『何かを滅ぼす事ですか?憎んだ相手をただ力でねじ伏せることですか?』
…違う、そんな事がしたいんじゃない。
私は…!
「…消えなさい…」
リズナは瞳を閉じた。
自分のやりたいこと、自分の意思、自分の願い。
そして世界中の全ての願いを…!
「…シュヴァルツ…!!」
リズナが叫んだその瞬間だった
ヴァルキュリアの周りに集まる、光。
その光は美しく、見ている者を温かくする光だった。
「!? させはしない…!!!」
シュヴァルツが、ヴァルキュリアに襲い掛かる
「リズナ!!!」
ウルズ達が叫ぶ。
そして、シュヴァルツの攻撃がヴァルキュリアに届く、
その瞬間。
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