シュヴァルツは剣から黒い光を発する
そしてその光は衝撃波となりヴァルキュリアを襲う

「く…!」

遅れて出撃したウルズ達が、
目にしたものはヴァルキュリアがシュヴァルツの衝撃波により
圧倒されている場面であった。

(…“アレ”を使えば…
恐らくこの状況を打破できる…!けど…ッ!)

リズナは光球を呼び出し、シュヴァルツを狙撃するが
次々と繰り出す衝撃波により消滅させられてしまう。

「…・本当に無能。あなたは…」

シュヴァルツは衝撃波を出すのを止めると、翼から黒い球体を呼び出す。
すると、ヴァルキュリアに向け無数のビームを放つ。

「…!」


「リズナッ!
…あのままでは…!」

ウルズがとっさに危ないと判断しリズナの元へ走る。
しかし、間にあいそうもない。

リズナも光球を呼び出し、迎え撃つ
がシュヴァルツのパワーに圧倒され
少しずつ押し返されてしまう

(…“アレ”はダメだ…!
私は…“アレ”を使えない…)

ウルズがリズナに届く瞬間であった。
シュヴァルツの攻撃がヴァルキュリアに届く。

「リズ…!」

――――…!!

あと少しだった。あとほんの数秒あれば…


「リズナッッ!!」

シュヴァルツの攻撃によりヴァルキュリアは大破された…

ウルズが急いで、大破されたヴァルキュリアを救出に向う。
それを見ていたスリサズとアンサズがシュヴァルツに攻撃を仕掛ける

「この…ッ!!!」

「よくもやってくれたね…!!」

シュヴァルツは、スリサズ達の攻撃を美しく避けると、告げる

「…どうしてそんなに怒るの?
あの娘は、自分の本当の力を使わなかった…。
自業自得だというのに」

そう言うと衝撃波を作り出し、

「フフフ…。まあ良い…。
これで弱い子は、醜い子は消えたもの…」

スリサズ達を吹き飛ばして、どこか遠くへ飛び去って行く。

「ク…ッ、待て…!!」

「スリサズ!!
シュヴァルツは良い!リズナの救出が先だ…!」

ウルズは、そう言うと、スリサズは

「ああ…!そうだな。大丈夫なのか!?」

ウルズが、大破したヴァルキュリアからリズナを運び出す。

リズナの怪我は酷く、意識を失ってしまっている。

「急いで、医務室へ運ぼう…!」


リズナを医務室へ運ぶと、緊急手術が行われた。
ヴァルキュリアの損傷も酷く、即死でなかったのが奇跡的だった。


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