「ほう、姉さんの機体…
面白いやないか」

すると、ファイラはリズナに
1600万度の炎を放ってくる

「!!」

リズナは光のバリアを張り防ぐ。

「ほぉ、姉さんあれを防げるんか」

「S級魔動機の力、
舐めないでくれるかしら…!」

「姉さんの機体。
精霊の加護受けてるんかいな
成る程…
それでウチの炎を防げるちゅうことか」

ヴァルキュリアは、
とある精霊神と契約を結んだとされている。
神の加護を受けている
ヴァルキュリアならば、神の力に対抗できる。

しかし、リズナは…

「…そろそろ限界か!」

リズナはバリアを解除し、
炎から遠ざかる。

「完全に扱えないちゅうわけか!
情けないもんやね!!」

その様子見ていたウルズ。
炎を相手に放つ時、
ファイラ自身が纏う
炎の温度が急激に下がるその様子を見逃さなかった。

「お前達!彼女の弱点がわかった」

「さすが、ウルズだねぇ!」

「リズナ、君に頼みがある
あいつを一時的で良い
注意をひけるか?」

「一時的でいいのかしら?
そのくらい…。まかせなさい!」

ウルズにそう言うとリズナは空高く飛びあがり、
光の槍を作り出す。

「ほぉ、それをどうするんや??」

「こうするのよ!!!」

光の槍を一気にファイラへ投げ飛ばす。
その速さはまさに光速とも言えるほどで
女神といえど避けるのは難しい。
しかし、ファイラは炎を手に集中させ一気に放出する。
光の槍と、炎はぶつかり合い激しい光と、炎が交差する。

「今だ。いくよ、お前達!」

3人は一斉にシックススレイブを放つ。
18個の僕は華麗に舞いながら、ファイラへと向う。

「・・・!ちッ…!」

ファイラの周りをシックススレイブが踊り、円を描く。
そして、ファイラの乗るファイアヘルに直撃する

「ぐあああッ!」

炎を消滅さえ、僕が舞う。

「ウ、ウチの炎を破るなんて」

「よし、もう1撃だ!」

スリサズが、シックススレイブを再び放とうとするとファイラは状況が悪いと察したのか

「今日はこの辺で
簡便しといてやるさかい!」

炎を纏い撤退して行く。

「ウルズ!
弱点を見抜くなんてさすがだな」

「リズナのおかげだよ
彼女の戦いを見ていたから分かったんだ」

「…いや…。私は…」

「そうかい?君は強いと思うが」

「…イクズスに戻りましょ。
お腹空いちゃったし」

そう言うとリズナはさっさとイクズスに戻って行く

「なんだよ、あいつ?」

「リズナ…?」

ウルズは、心配するような目で
彼女の後ろを見ていた

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