3話 空からの訪問客 

空からの異変
それは時を遡りしモノ


彼はその
「何か」
にいち早く気づいたが、
「何か」の正体は分からなかった。


ましてや、分かるはずもない。
過去からの招かれざるモノ等とは

「!?」

彼は目を疑った。
体長20m.はある大きな鳥が
こちらへ一直線に向かってくるのを彼は肉眼で確認したからだ。

「あれは・・・?
恐竜帝国?
いや、違う・・・!」

その時鳥はドームの外壁に突撃する。
その衝撃でドームは大きく揺れ、
テーブルに乗ったシチューとミルクが
床に零れ落ちる。
ウルズもその衝撃に耐え切れず
壁に掴まり、再び外を確認する。

外は鳥の出現により、
人々は混乱し、
逃げ惑う人もいれば、
MSやらPTを持ち出し応戦しようとする人まで
様々な対応を取っていた。

―彼らがどうなろうと…
知った事ではない

ウルズはそう思っていた。
しかし、ある言葉が頭をよぎった。

     
ウルズは不意に立ち上がった。
外では鳥がドームの外壁を壊そうと
体当たりを続けており、
ドームは頻繁に地響きやら揺れを起しその度に人が逃げ惑う。

―僕は何をしてるんだ?
旧人類がどうなろうと…
知った事では・・・

頭ではそう思っているはずなのに
体は家の外を目指していた。


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