0番博士の野望


ある晴れた日のアースクレイドルの午後のお話。
研究者達のとある会話の一コマ。

「…セトメ博士」

そう発したのは、イーグレット・フェフ。噂の(ルーン文字的に)0番博士である。

「なんじゃ?今忙しい、話かけないでくれるかの、気持ちわ…いやなんでもなしじゃ」

「…セトメ博士。俺はこれから研究に専念する」

「はぁ?勝手にすればいいじゃろ?」

ごもっとも。

「…そこで頼みがあるんだ」

「…別に興味ないんじゃが…、一応聞かないと話が進まないから聞いておくとするかの…。なんじゃ?」

「フ…聞きたいか?」

「いや、べ…」

「いいか、よく聞け」

(こいつワシに今から頼み事するんだよな?頼む態度か?これ?)


「今から子供を作る」



「!!!?」

(こ、子供?!!?どういう事じゃい!?)

「いや…3…俺の名前的に最初は…そうだな…16人は欲しいな」

「16人!!??いや、ワシはお前とそう言う関係になるもつもりないぞ!?」

「勘違いするな、BBA!お前になんぞ興味はない!!」

「BBA言うなや!女性に対して失礼だろーが、ケツアゴ!」

「フ…話がそれてしまったな。B…セトメ博士。出来れば、スクールの子供のデータを提供して頂きたい」

Bまで出しやがりおったな、このケツアゴは…!っってか…!?

「子供…作る…のに、子供のデータをよこせ…だと…?
き、貴様!?まさかワシのアウルム1や、ブゾンゾ27に何をする気じゃ!?この変態があああああ!!」

「そんな連中に興味などあるわけないだろう!!俺が欲しいのは、ブロンゾ28だ!」

ブ、ブロンゾ28だと…?こいつ…っ!!

「き、貴様やっぱり、ホm」

「落ち着け。男同士で子供が作れるわけがないだろう。
遺伝子を研究に使い、強靭な肉体得た人造人間を作る為だ」

「…なるほど。そうじゃったか」

「ああ、マシンセルを使用し元気で、可愛くて、慕ってくれる可愛い男の人造人間を作るだけだ」

「ホモの挙句ショタコンか!!?貴様ッッ!!?!??」

「ハハハッ、冗談だ。さっ、はやくよこせ。1秒も無駄にできん、俺の野望がかかっている」

(野望ってなんだ!!!?)

この後0番博士は、何時間もアギラ・セトメに自分の人造人間製造プランを怪しい言葉を交えながら語り続けたと言う。


そして彼は16人の『俺の子供達』を作り上げ、その子供全員にパパと呼ばせ、その子供達だけの世界を作る為日夜頑張っている。

なんか噂によると、更に増やす予定だとか…?
むしろもう作ってるとか…?


…最後の方は嘘のようで本当の話。
やっぱりこの人は…


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