リズナ達が、フェフに新型のヒュッケバインを紹介された数時間後、連邦東京支部には緊急警報が鳴り響いていた。
その警報を最も喜んだのは新型を貰った3人。
そして3人は、率先的に出撃していった。
戦場に降り立った3人が目にしたのはS級魔動機2機と、彼らの監視を命じられたダイアモンドだった。
「月影、TARGET接近、注意」
ダイアモンドが機械的口調でそう発すると、シャドウに乗った少年が彼女にこう返した。
「言われなくても分かっているよ!!」
先ほど科学者達の会話を聞き、まだ苛立ちが消えない日向は、ダイアモンドに強い口調で返した。
美影も、無表情ではあるが何処か悲しげな雰囲気を出しながら
「…日向、怒らないで」
「別に怒ってなんかないよ。あいつ等の言う事なんかなれたからね。だけど、ただ…ただ…」
震えた声で、何かを言いかけた瞬間だった。
「TARGET、確認、行動開始ヲ要求」
ダイアモンドは、月影達の会話を無視し、迫り来る敵に迎撃を要請した。
「分かってるって言っただろ、紛い物!!」
強い口調で、ダイアモンドに言葉を発し、日向はシャドウサイズを召喚し敵に向っていった。
そんな様子を、美影は見つめながら
「痛い、痛いんだね、日向…。私もそうだよ…。」
小さくそう呟き、シャドウの後を追って行った。
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