第19話 決意、過去の記憶

一人の少女は、夜空を眺めていた。
その直ぐ後ろから少年が現れる。

「姉さん…」

「日向…」

2人は隣りに座りあった。
夜空は美しく、星は煌いている。
しかし2人の表情は何処か寂しげだった。

「ケイパブルチルドレン、絶対倒そうね」

「うん、そしたらきっと私達も認められるかもしれないもの…」

「そうだよ、母さんや父さん達の所にだって帰れるかもしれない」

「うん…」

「それに心配しないで。姉さん。
姉さんの事悪く言うヤツは僕が全部倒してあげるから」

「日向、そんな無理しないでいいよ…
私全然大丈夫だから…」

「違うよ。僕が大丈夫じゃないんだ。
姉さんは僕が守る、絶対に…」

そう言って、日向は姉美影の手を包み込んだ。
美影も日向の手を包みそうして、また夜空を見上げた。


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