ウルズのヒュッケバインの、フォトンライフルがかわしながらルビーはウルズとの間合いを詰める。

黄色のエーデルシュタインは、額の宝石部分から黄色のビームを放出した。
その破壊力は抜群だが、ウルズの操縦技術からしてみれば
破壊力は高くても当たらなければ意味がなかった。

ウルズはエーデルシュタインのシュタインビームを余裕でかわす。
そしてシュタインビームの硬直で動けないトパーズに一発フォトンライフルを撃ちこんだ。

「…!
このっ…ジュエルシリーズの、私にッ!」

「トパーズッ!
この…、よくもトパーズを…!」

ルビーはトパーズが攻撃を食らった事で、頭に血が登ったようで猛攻を仕掛けてくる。
そんな彼女にウルズは冷静にこう言い放つ。

「…そんな状態じゃ僕には到底かなわない」

「うっさいわ!!少し黙っときぃ!!
ジュエルシリーズはなぁ!そんな事じゃ、まけたりせーへんのよ!!」

ウルズは、彼女らが度々繰り返す“ジュエルシリーズ”と言う言葉に興味を持っていた。
おそらく、雑魚兵士達と同じように、
シリーズと言う所を見ると彼女もアンドロイドなのだろう。

しかし、この3人。
ニンゲンのような感情を見せる。
仲間を思いやり、仲間の為に戦うその姿。
それはまさにニンゲンのようだ。

ウルズはそんな3人に興味があった。
スリサズも、アンサズもウルズほどではないがそんな3人に興味を示す。

「…君達は、人造人間か?」

ウルズは確信を持ちたいが為に、彼女達に尋ねた。
すると、ルビーは答える。

「だからどうしたっちゅーねん!
人造人間、アンドロイドで何がわるいんや!!」

「…そうか」

答えを聞くだけで、ウルズはそれ以上彼女達に尋ねなかった。
そして答えを聞いたところで彼はフォトンライフルで、ルビーの動きを止める。

「ちぃッ!」

そんな様子を確認した。トパーズ

「ルビー、エメラルド、一旦返るよ!」

そう言ってトパーズが、ルビーのエーデルシュタインを持ち上げる。

「トパーズ、ごめんな。どじっちまった…」

「気にしないでいいさ。エメラルドは動けるね?」

「うん。大丈夫、行こう」

3人は、そんな会話をしながら雑魚兵士に
ウルズ達を足止めさせながら撤退して行った。


3人が撤退して行ったところで少し遠い場所で
イーグレット3人の戦闘を見ていたファレグが近づいてくる。

「…お前達の戦闘見せてもらった。…恐ろしいほど鮮やかな戦闘だな」

その言葉にウルズは

「…戦う為に作られているからね。
戦闘が速やかにこなせなければ僕らは存在している意味がない」

そんな言葉に、ファレグはどこか違和感を覚えた。

「…そうか。じゃあ、戻るか」


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