ビースト討伐作戦が始まった頃、その様子ある場所から見ているものが居た。

「アースクレイドル周囲のアレを掃除しにきたのはあいつらかい?」

「…そうらしいね。そろそろ僕らが直々に
駆除しようと思っていたんだが、その必要はなさそうだね」

アースクレイドル内部よりモニタリングする3人の影。
姿形は3人ともほぼ同じで、違うのは性格と、色だけである。

薄ら笑いを浮かべた水色と濃いグレーのツートンカラーの少年が言う。

「…けれど、一体あの怪物みたいなモノは何なんだろうねぇ?
アースクレイドル管理の為のデータにはあんな生物記録されていなかったんだけど」

その少年に対し、最も落ち着いた雰囲気を持つ紫と真紅の髪をした少年が答えた。

「僕らの創造主が持ってきた情報によれば、環境汚染による進化した突然変異らしい。」

最後に喋ったのは、最も幼い雰囲気を出している、黄色と薄い紫の髪をした少年だった。

「ハッ、外の世界はあんなモノが誕生するほどに汚染されてるっていうのか?
創造主が言っていたとおり、本当に外は汚れてるらしいな!」

そんな過激な発言に落ち着いた雰囲気の少年が言う。

「スリサズ、確かに創造主はそう言っていたが、僕らの任務はこのアースクレイドルの管理だ。
近いうちに冬眠希望者集う。それまでココを完璧な状態で維持しなければならない」

「全くウルズは、忠実だねぇ。確かに数週間後にはココに冬眠希望者がやってくる。
もう外の世界には大した脅威なんてないはずなのに、本当に人間は臆病で低脳だよねぇ!」

「アンサズの言う通りだよ。冬眠希望するやつらは、自分の事しか考えてない連中ばかりさ。
今残ってる、脅威なんてどこぞの秘密結社やら、トカゲやら、どっかの残党だけだろ?
そんな連中に脅えて冬眠を選ぶなんてとんだ雑魚どもだよ、人間は!」

そんな2人の発言をウルズは横目でみやり、モニターに視線を戻した。


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