第3話 誘われた先の揺り篭

「アフリカ…ってこんなおかしな猛獣が居る場所だったっけか!?」

ケンタはそう言って、馬のようなビーストをイフリートの剣で斬りつけ、
よろめいた所に蹴りを一発入れた
まだ息があるビーストに対し、援護が得意なウンディーネが後方支援で止めを刺した。

「ないす、アスミ!」

「えへへっ、任せときなっって!」

ワカバはとリズナは少し離れた場所で馬型のビーストの駆逐をしていた。

「馬なのか、ラクダなのかはっきりしなさい、よねッ!」

リズナはそう言うとヴァルキュリアは光の玉”シャイニングレイ”を召喚し、
それから放たれる光線で狙撃する。
ワカバはシャイニングレイから漏れたビーストを1匹ずつ蹴散らしていった。

「本当に世の中はどうしちゃったんです?こんな沢山ビーストが湧き出して!」

アースクレイドル周辺に向かうまでに、既にかなりの数のビーストを掃討していた。

「アースクレイドル周辺のをかたしにきたはずなのに、どうなってんのよ!」

「ええ、アースクレイドルにはまだかなりの距離がありますが…。
任務内容によれば周辺の方がひどいらしいですし…」

「けど、施設の周りにはなんか地雷とか沢山仕掛けてんでしょ。
ならそう簡単に近寄れないだろうから、いいけどね」

「今は地下勢力が沈静化しているとはいえ、いつ動き出すかわかりませんからね…」

そんな話をしつつビーストを掃討し、ようやくアースクレイドルが見え始めていた。

「りずちゃん、ワカバー、ほら、アスクレ見えたよー」

アスミの元気な声が響いた。それに続いてケンタが

「ほら、アスミ余所見すんなよ!!こっから先のがやばいって話だろーが」

そんなマンザイのような会話を聞きつつ、
アースクレイドル周辺に来ると確かに周りには複数のビーストが蠢いていた。
数が多い上に、何故か複数の種類のビーストがアースクレイドルの取り囲んでいる。

「うお…なんでこんな数がいんだよ」

思わずケンタが声を出した。
ワカバがビーストのデータを確認すると、
新種が1種、今まで遭遇したものが複数居ることが分かる。


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